今年もお疲れ様でした | らきあの自由帳

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伺かとSS的な何かとマイナス思考と適当なところ















ウル「今年も今日で最後か…」


そう呟く。
彼の吐く息は、寒さで白くなり目立つ。


キサラ「…そうだね。」


彼の手を握って、彼女は空を見上げる。
空からは白い物がゆらゆらと降ってくる。

2人の肌に触れると、すぐにそれは消える。


ウル「それじゃ…今年最後の演奏、楽しんでいこうか。」

キサラ「…うん。」


少し温度差のある2人だったが、思いは一緒の様で。


彼は色々な楽器を扱って曲を奏で

彼女は人形を使い見ている人々を楽しませ

夜は更けていく。



日付が変わる少し前、2人はある場所に居た。

海を見渡せる丘の上、2人はそこにきていた。

彼が、持っていた花を添える。
簡素な墓標…彼の元恋人の眠る場所へと。

彼は今まで足を運んだ事はあまりない。
元恋人の最期を思い出すのが辛かったから。

彼女の方は初めて訪れる。
彼に連れてこられた、という方が早いか。


ウル「これはね…僕が簡易的に作ったんだ。彼女…ミラが一番好きだった場所だから。」

ウル「…今でも彼女の事を思い出す。そして、悔やむんだ。忘れる事は出来ない。」


彼女が彼に何か言おうとしたが、口を閉じて彼をじっと見つめる。


ウル「こうして久し振りに足を運んだのは、ミラに聞いて欲しい事があるからなんだ。」

ウル「僕は、幸せになっても良いのかな?」


沈黙。聞こえるのは風の音。

少しして、キサラの持ち歩いていた鞄から、1体の人形が勝手に動き始めた。

見た目はミラと瓜二つの人形。


ウル「いったい…?」

キサラ「わからない。…ダメ、勝手に動く。」


キサラは慌てて操作するが、全く言う事を利かず操りも出来ない。

やがて人形は、ウルの前まで行ってお辞儀をする。


人形「トウゼンヨ。アナタニハシアワセニナッテホシイ、ワタシハサイゴニアナタニソウイッタハズヨ。」


人形はウルの頭をぽんぽんと撫でる。
その仕草をする人を、ウルは知っていた。


ウル「ミラ…?」

人形「ワタシノコトハワスレテ、カノジョトシアワセニナリナサイ。ソレガ、アナタヘノサイゴノコトバヨ。」


人形は再びお辞儀をすると、力無くその場に崩れ落ちた。


ウル「ありがとう、ミラ…。」


人形を拾い上げ、動作やおかしな所が無いか探す彼女。
元恋人の墓標へ頭を下げ、感謝する彼。


ウル「ミラ。君の事は忘れない。僕は君と居たし、君が居なかったらキサラにも会えてないのだから。」

キサラ「ウル…」

ウル「ごめん、キサラ。付き合わせてしまって。」

キサラ「…うぅん。ねぇ、それよりさっきの…」

ウル「さっきの?」

キサラ「幸せ…とか。」

ウル「…あ、あぁ。…いつかキサラと一緒になりたいかな、って。」


頬を掻き、照れ笑いする彼を見て、彼女は顔を赤らめる。


キサラ「…別にいいけど。私でいいの…?」

ウル「もちろん。と言うより…キサラじゃないとダメ。」

キサラ「…私も、ウルがいい。」


互いに照れつつ、抱き締め合う。

2人が口付けを交わし、今年は終わりを告げた。











……という事で、今年はコレを締めの記事と言う事で

年越しと言えば、我が家では23時頃かな?蕎麦を食べるんですが…

今年は何分で食べれるかな

まぁ、例年の如く年越しゲームですが
途中、蕎麦食う時間があるんですよ

流れとしては


「蕎麦食ってくる」と告げてボイチャ外して部屋を出て、居間に行き蕎麦(熱・1人前)を食べ、再び部屋に戻りボイチャを付けて「食べてきた」と言う


その時間、どれくらいになるかな…
去年は3分くらいだったか?

今年は何分くらいになるかねぇ…
別にタイムアタックしてるわけじゃないんだけどねw