妹「ねぇねぇ」
兄「んー?」
妹「お兄ちゃん、彼女居ないの?」
兄「…何で?」
妹「だって、せっかくの休日だし、お天気も良いし、出掛けるには絶好じゃない?」
兄「…居たらそうだな。」
妹「なのに、私とゲームばっかり。…あ、もしかしてお兄ちゃん、現実の女の子に興味無いって奴じゃ…」
兄「違う、ちゃんと興味あるわ。…まぁ、居なくて悪かったな。」
妹「別に、悪いなんて言ってないよ…」
兄「…なら、どこか行くか?」
妹「…いいの?」
兄「行きたい所があるから、わかりきった事を聞いてきたんだろ?」
妹「…バレてた。」
兄「何年兄貴やってると思ってんだよ。」
妹「16年。…わーい、お兄ちゃんとデートだぁ。」
兄「…デートて。」
妹「照れてる照れてる。」
兄「やっぱ行くのやめた。」
妹「わかったわよぅ。…着替えてくるね。」
兄「おう…俺も着替えるか。」
兄「で、どこ行くんだ?」
妹「こっちだよー。」
兄「待て…全く。ほら、手。」
妹「うん。…お兄ちゃんの手、あったかいな。」
兄「だからって、腕に引っ付かなくても…。」
妹「デートだから良いじゃない。あ、あっちだよ。」
兄「はぁ…。」
あれ、胸が痛い…