※てきとう
隣で僕と彼女は一緒にテレビを見ている
たまに彼女を見ていると
どす黒い感情が浮かんでくる
彼女の白く綺麗な肌
紅く染めたい
か細い華奢な身体
腕や首を力強く握り締めたい
その時彼女はどんな顔をするのだろうか
苦痛に歪む?
酷く拒絶する?
そんな後ろめたい感情を抱いてしまう
いつの間にか、また考えてしまっていた
気付くと、彼女が僕の袖を引っ張っていた
彼女は少し怒ったけど、すぐにいつもの笑顔を見せてくる
「もし、僕が君を殺す様な事になったらどうする?」
そんな言葉が僕の口から漏れていた
我ながら、酷い質問だと思う
彼女はきょとんとしていたが、すぐに言った。
「貴男が私の事が好きなら、それも構わないわ。だって、私は貴男が好きだから。」
彼女の笑顔が余計に眩しくて
僕は何を思っていたのだろうか
彼女は僕の頭を抱いて、笑っている
てけと