第24話 | らきあの自由帳

らきあの自由帳

伺かとSS的な何かとマイナス思考と適当なところ

※前回の続き













結局、授業が全て終わるまで2人で屋上にいた。
鞄を取りに行き、一緒に帰るも互いに言葉を出す事もなく。
舞仔を見ても、俯いてばかり。でも、僕も何て言えばいいのかわからない。

無言のまま帰宅。各々の部屋に行く。僕は鞄を放り投げて、ベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。

携帯が鳴り、僕は手探りで探す。画面を見る事も無く、通話ボタンを押した。

「……もしもし。」
「俺だ。…なんか暗いな。」
「諒か…何か用か?」
「おい、お前…人に頼み事しといてその態度かよ。」

頼み事?……すっかり忘れていた。僕は昼間に諒に言ってたんだっけ。色々あってすっかり忘れていた。

「でだ。お前の言う[みづき しほ]だが、中学校の時に別のクラスに居たぞ。」
「ん?…卒業アルバムにはいなかったぞ?」

一通り、全ての名前を見たがそれらしい名前は無かった。

「そりゃあ、彼女は2年の秋に転校したから。修学旅行後にな。」
「なるほど、確かに居ないわけだ。」
「で、彼女の友人に当時の写真を見せてもらったんだが……」
「…続きは?」

そこで言葉を濁す諒。続きが気になり、急かす。

「…まぁ、写真をメールしとくから見といてくれ。」
「あぁ、わかった。…ありがとな。」
「気にすんな。今度、学食の全メニュー奢ってくれるなら安いもんよ。」
「おい、誰がそんな約束……って切りやがった。」

反論する頃には電話は切れていた。少しして、メールが届く。
本文には「左側が彼女」とだけ書いてあった。添付ファイルを開き、写真を見る。2人の女の子が笑顔で映ってる写真。
それを見て、諒が言葉を濁す理由がわかった。

詩帆を始めて見た時の違和感はこれだったのかと気付いた。
今の詩帆と、殆ど変わらない表情。髪型はこの時の方が長く、直ぐには気付かなかった理由もわかった。

僕は部屋を出て、詩帆の部屋に向かった。ドアをノックするが反応は無い。
僕は、勝手に部屋に入って見渡す。詩帆はまだ居ない。僕は写真立ての写真を見た。

そこに映ってるのは修学旅行時の自分。後ろの方に詩帆が映っている。
その時、よく見るとその写真の裏にもう一枚何かがあった。
僕はなんとかして、写真立てからもう一枚の写真を取り出して、何が映っているのか見た。











この辺で〆
なんか次くらいで終わりそうな話になってきた