ふくいこどもホスピス(^^♪ | ☆松川レピヤンの奥さんのblog☆

ふくいこどもホスピス(^^♪

こんばんは(^^♪

 

先日朝いつものように新聞をめくっていると 大きな活字で こどもホスピスという言葉が目に入ってきました

ホスピスって 聞いたことある人もいらっしゃれば

何それって方もいらっしゃると思う

 

ホスピス・・ググると

終末期患者の痛みや症状の緩和に焦点を当て、人生の終わりに彼らの感情的および精神的な要求に対処することに焦点を当てた医療の一種である。ラテン語のhospitumに由来し、親切なもてなしや休息の場、病気や疲れた人を保護する場所を意味している。

とあります

 

終末期患者・・・という言葉の重さに 少し気分が沈んでしまうのですが 実は私はこの施設を実際に体験しています

おじいちゃん・・・肺がんで 体中の痛みや倦怠感 なんとも言えない毎日を自宅のベットで過ごしていました

私にとっては義理の父になる方なので ホスピスの存在は知ってはいたのですが 中々進めることができないでいました

ある日 思い切って話してみることにしました

 

おじいちゃん ホスピスっていうのがあるんよ・・・

そこは 積極的な治療はしないけど 痛みや辛さは取ってくれて 静かなところやと思うよ

そこやとおばあちゃんとも一緒に入れるし 

痛みも少しは楽になるかもしれんで そこにいってみんか?

 

もうわしはあかんっていうんか!!そう怒られるだろうなって思いながら

それでもきっとそこに行けば何かが変わるかもしれない・・そう思って思い切って話してみました

 

一回め  いかん!!

それから数日後 もう一回 またいかん!!

やっぱりだめか・・・そう思ったけどもう一回だけ・・ショボーン

 

一回いってみんか?

そしたら・・・いってみようかな・・・・・

そう答えが返ってきました

 

それから数日後 おじいちゃんは済生会病院のホスピスに居ました

ベットに寝ながら 小さな声で ここは静かやな~ もっと早く来ればよかった・・・

って笑いましたニヤリ

 

それから 何日も毎日毎日おじいちゃんのそばにはおばあちゃんがいて 3男の昌玄はそこから大学に通い 

痛みを我慢しなくても穏やかな時間を過ごしていました

 

ある日誤嚥するといけないので あまり口から物を取らなくなっていたおじいちゃんが 水をくれって言いました

とろみをつけたお水はおじいちゃんは嫌がります・・・・

お水の代わりに アイスボックスのグレープ味の小さなかけらを口の中に忍ばせました

 

ガリッ もうそんなに力がないであろうその唇から

小さな音がもれて・・・そう、確かにかみ砕きました

その瞬間 うまい!!って私を見て すごくうれしそうに笑いました照れ

 

今まで見たおじいちゃんの笑顔で最高の笑顔を 私はおじいちゃんの最後の日にもらうことができました

 

それから数時間後 おじいちゃんは 家族全員に見守られながら眠るように旅立っていきました

病院のベッドにいたら きっと味わえなかったであろう 家族との大切な時間

自己満足かもしれないけれど 穏やかにお別れができたと思っています

 

ホスピスって 治療もしない ただその日を待つだけの場所なんかじゃないって 私たちは知っています

誰もが迎える その日を大切な家族たちと迎える場所・・もうひとつのおうちみたいな場所・・・私はそう思っています

 

ただ福井には 子供のためのホスピスがない・・

その場所を作ろうとしている人たちがいる・・

私たちはこの新社屋を建てたときに 【福井で一番大きなおうち】とコンセプトを掲げました

そんな福井で一番大きなおうちの住人である私たちが 第二のおうちを建てようとしている人たちに何もしなくていいのかな・・・私たちは何もできないで終わっていいのかな・・・そう思いました

 

私たちでも何かできることはないか・・・・そう問いかけた私のリーダーラインに ある子が反応してくださいました

 

私もその記事よみました

私達にも何かできることが有るに違いない・・・と・・・

 

次の日 ある社員が私のそばに来て言いました

前から考えていた もう着れなくなった子供のお洋服のバザーをやっていいですか?

そしてその集まったお金を 子どもホスピスに寄付していいですか・・・・って・・・・

 

 

 

私たちの会社は 織ネームを作る会社です

その会社の 社員たちは 自分たちにできることを繋げようとしています

 

会社のお仕事は織ネームを織ること

お守りを作ること・・

でも 人としてのお仕事は 人としての尊厳を守ること・・・

のような気がします・・・