我が家は特にカトリックを信仰している訳ではないのですが、娘たちはカトリックの幼稚園に通っています。
幼稚園では、毎年クリスマスの時期に「聖劇」を行っています。
聖劇とは、イエス・キリストの誕生の物語を、子どもたちが劇として表現する行事です。
多くのキリスト教系の幼稚園では、クリスマスの時期に毎年行われているようです。
最初は毎年同じ内容なのを退屈に思ったこともありましたが、今ではこの繰り返しにこそ大きな意味があるのだと感じるようになりました。
特に幼児期の子どもたちにとって、同じことを繰り返す経験はとても大切だと思います。
初めて見たときにはよく分からなかった場面も、年を重ねるごとに少しずつ理解が深まり、「去年はここが分からなかったけれど、今年は分かった」という積み重ねが、子どもたちの中に確かな土台を作っていくように感じます。
そして毎年同じ劇を繰り返す事で、今年も同じことを行うということが予測できることは、小さな子どもにとって安心感を感じられるのだと思います。
幼稚園では、聖劇とは別に「発表会」もあります。
発表会の劇では毎年違う演目が用意され、どの役も役柄や出番の差があまり出ないように配慮された内容になっています。
それはそれで、とても大切な配慮だと思います。
一方で、聖劇には出番の多い役もあれば、少ない役もあります。
目立つ役、人気のある役、ぱっと見ではあまり目立たない役もあります。
でも、どの役も欠けてしまったら劇は成り立ちません。
「どんな役にも役割がある」
「目立たなくても、必要な存在がある」
そんなことを、言葉で教えなくても体験として学べるのは、とても貴重なことなのではないかなと思います。
また、聖劇では学年ごとに担当する役が決まっていて、年少・年中・年長と進級する中で「次はあの役をやるんだ」という楽しみがあります。
毎年同じ劇だからこそ、全体の流れや意味が少しずつつながり、子ども自身の中で物語が育っていくように感じます。
今、長女は小学四年生で、次女は年長なので、幼稚園に一緒に通うことはなかったのですが、同じ劇をやることで、「私の時はこうだったよー」「私はこれをやるんだよ」みたいな話を二人でしています。
長女と次女は歳が離れてるので、一緒に聖劇をやることはできなかったけど、時を超えて姉妹で同じ体験を共有できて良かったと思います。
同じ劇を毎年繰り返すこと。
役の違いや立場の違いを経験すること。
聖劇には、幼児期だからこそ大切にしたい学びが、静かに、でも確かに詰まっている。
そんなふうに感じています。
再来年は三女が幼稚園に入園するので、今度は三人でお話しできる時が来るのだと思うと楽しみです。
クリスマスの時期に読み聞かせしてる本です。
イエスさまお誕生について、子どもにも分かりやすく書いてあります。



