定期健診① | 雪上の足跡

雪上の足跡

降っても融けても消える、はかないメモリー

読めるけど書けない漢字があるように、

聞けばわかるけど、自らは言えない単語がある。

私にとっては、眼科医。覚えられない。

офтальмологとокулистの二種類。

 

小児看護婦から電話があり(乳児検診や予防接種で

何度も世話になったが、ここ3年ぐらい会ってない)。

定期予防接種を受けに来いという。

幼稚園でやるって同意書も既に書いたと伝えると、

それでよいそうだ。

ちゃんと追跡していてくれるのね。

 

幼稚園で3種(風疹、麻疹、おたふくかぜ)の予防接種。

2週間ぐらいして、月曜に健康診断するので、

尿の検体を持って来いよ、と先生から連絡が入る。

そして、月曜に持っていくと、

ジフテリア、破傷風、百日咳の予防接種同意書に

署名せえよ、と言われ。

拒否権もあるが、全部やることにする。

(やらないと、園から転園させられることもある)

 

「健康診断終わりました。皆さん大丈夫です。

 結果は明日以降電子カルテに反映されます」

とのことで。

帰ってきた子が、指に針を刺して血液採取されたの

注射されたの報告してくる。

 

翌日、知らない番号から電話が掛かってきて。

ロシア語の聞き取りができず

「Я педиатр детского сада.」

 (私は幼稚園のペディアートルです)

「はい(ええと、健康診断の事かしら?)」

「左の卵の水でフロロロに診察予約してください」

「(え?フロロロ?眼科か?

 眼科ってロシア語で何て言うんだっけ 

 (アフタリモーログが出てこない)左目?)

 予約って、アフ?アフ、フロローグですか?」

「ウローログです。ウローログ!」

「ああ。(улорогは泌尿器科だ。

 ということは左の睾丸に水が?)」

 

で、すぐ泌尿器科に予約。

夜、風呂場で股間を見る分には

腫れてる様子もなさそうだが。

 

翌日、診察を受けると、

医「お母さん、見てください」

確かに左右で大きさが違う。

昨日は気づかなかったけど。

そして、股間の洗い方を指導される。

ここ半年ぐらい一人でシャワーを浴びるように

なったので、本人に任せていたけど、

股間は外側をさっとするだけだったようで、

垢が沢山溜まっており…

医「洗って、ちゃんと拭って、乾燥させて」

子「うん」

 

医「お通じはどうですか?」

私「ほぼ毎日。普通に…」

医「色とか形とか?」

私「いや、とくに観察はしていませんが」

医「Счастливая Какашка (幸せのうんち)という

 アプリがありますから、毎日観察して

 記録することができます」

え⁉乳児じゃあるまいし、そんな

毎日観察するもんなの?病気だから?

 

医「睾丸をエコーして、経過観察にするか

 外科医を加えて手術になるか、

 判断することにします。今日はエコー枠が

 ないようなので、エコー予約してみて

 ください。確か、7時半ですよ」

私「??じゃあ、エコー予約すればいいんですね、

  受付で。」

医「エコーの結果が出たら、また私の診察受けてください」

 

キャビネットを出て、受付に行き、

私「エコーの予約は端末でできますか?」

受「毎平日7時半からその日のエコー受付をします。

 先着16人までですから、携帯を手に準備して

 予約してください」

私「え⁉」

そういえば医者が7時半って言ってたな。

なに、その人気アイドルのチケット予約

みたいなシステム。先着16人って激戦じゃん。

 

夫が「僕もエコー検査受けるのに1か月ぐらい

 かかったよ。ロシアの無料医療の実態だね」

・・・