小児科医(11回目)ツベルクリン | 雪上の足跡

雪上の足跡

降っても融けても消える、はかないメモリー

1歳の予防接種は風疹、麻疹、おたふく、ヒブ

とネットで調べてたら、夫が

『看護婦が電話でツベルクリンって言ってたよ』

 

予約時間ちょっと前に着くと、先客がおり、

待っていると、看護婦が出たり入ったりし、

出たっきり戻らない。

普段は看護婦に小用を任せている医者も

珍しく周囲の部屋に出たり入ったりし、

なんだか忙しそう。

 

横入りもあり、なんとか順番が来て、

医『今日は何の用ですか?』

私『1歳検診を二日前に受けたので、

その結果と、予防接種です』

医『そうですか』と言いながら

看護婦の机周りを漁り、携帯を手に取り

医『(子)が検診結果とか聞きに来たけど、

 カルテはどこにあるの?2001号室?』

と言いながら、出て行く。

待つことしばし。

医『カルテが見つからないの。2001にないから

 2013号室まで鍵もらって見に行ったけど、

 ないのよ。受付で探してもらって頂戴。

 あったら、すぐツベルクリンの指示書だします。

 二日後問題なければ、その日に予防接種できます』

万時こんな調子(一人に時間がかかってる)なので、

小児科医には行列もできている。

 

1階に降りて、受付に言い。

おねいさんは『(子)のカルテ探して』って電話した後、

『先生のところで待っててください』

というので、戻って待ってると、

すぐ誰かがカルテを手に中へ入っていった。

簡単に見つかるものなのね。

待たされてイライラしているママさんをすり抜け

『カルテありました?』って言うと、

小児科医が同意書や指示書をカルテに

のりで貼り付け(こんな手作業を医者がする!)

『カバンに入れて』と私にカルテを渡す。

 

本当はカルテは患者に渡してはいけない。

大人の病院でも大原則です。

いちいち、看護婦が予防接種の部屋へ

届けなければならないので、

この不合理に待たされることも茶飯事。

が、今日は超忙しくて、小児科医も持っていく

時間が惜しいので、内緒で

他の患者に見られない様にカバンに隠せという。

 

予防接種の部屋でカバンからカルテを出す、

ちょっとした共犯感で胸が躍る。

予防接種ノート(сертификат)も忘れない。

ツベルクリンを左手の皮下に注射して、様子見。

今日は待ち時間が長かったので、

帰り道、子は爆睡。

 

そして夜、看護婦から電話が掛かってきた。

『医者が伝え忘れたんですが、

 鉄分を与えてください。』

検診の結果で鉄が足りてなかったのか。

近所の薬局で、1歳用の液体鉄分300rub。

おフランス製は1800rub ( ゜A゜;)マジ?