ファンタージェン
まだ自分との統合が済んでいないことをカミングアウトした参議院議員が、これまで潜在的でしかなかった日本の洞穴のことを世に知らしめた。参院選で彼が見つけた地底人は200万人もいたらしい。ということは、日本には一億いるという私の目はやはり節穴ではなかった。彼は52年も生きているトカゲだ。その言動にはいつも心を痛めるしかない。言葉が通じないから、人間には咎めることさえ出来ない。あそこまで思いきった自己放棄もなかなかなく、その意味は我々には到底理解しがたい。地上にはない論理構成があるらしい。だから地下では直接民主主義が信じられるのだろう。これから地底からわらわらと這い出てくるトカゲ人間によって、日本は牛耳られる。ただ、地上には、彼のような知性を舐めている連中が死ぬほど嫌いな私のような人間がいる。我々には負けた歴史などない。こんなにも人間の文明がバカにされた時代もない。トカゲは卵を産み落とすということを忘れてはならない。宿主に卵を産み付けた卵は、孵化する日を何万年でも待つのだ。もう、その卵を見つけても処分の意味がないのである。だから、もう間に合わないと私は言うのだ。いつまで妄想の世界に住むつもりなのか。本当の世界がなくなったら、そっちの世界もなくなるというのに。