さすがはお姉さん | 紫苑の徒然日記

紫苑の徒然日記

育児を中心に、日頃感じることを気ままに。

新年度が始まり、娘も進級しました。
「お姉さんになった」と張り切っている娘ですが、これはまだ、進級する前の話。

先日、登園時に娘が指先に怪我をしました。片手を庇う仕草をしていたので見せてもらうと、僅かに皮が剥けて血が滲んでいました。
本人曰く「ドアで挟んだ」と言うのですが、娘が言う場所を通ったときは何家族かとすれ違ったので、ドアの開閉の記憶が定かではありませんでした。
すれ違うときにぶつからないようにと、そちらにばかり気を取られ、娘の行動に気が配れていませんでした。
本人も「痛い」と言うことがなかったし、そのドアは引き戸で、指を挟むシチュエーションが思い浮かばず、
どのように怪我をしたのか、さっぱり見当もつきませんでした。
ともかく、保育園の駐車場で車を降りるときには確かに傷はなかったので、娘の言うことを信じるほかありません。
まずは必要な身支度を調えてから、担任の先生を探して絆創膏を貰うことにしました。

先生を見つけて、かくかくしかじかで絆創膏をください、と伝えると、すぐに用意してくれました。
そして、私が思った以上に発生場所や発生の経緯を気にかけていました。
初めは驚きましたが、よく考えたら、園内で一人が怪我をしたということは、他の子が同様に怪我をする可能性があるということですから、
事故を予防しなければならない園としては、当然といえば当然の反応でした。

そんな時です。年長クラスの女の子が2人、声をかけてきました。
「ムスメちゃんのママ、どうしたの?ムスメちゃん、何があったの?」
娘が園内で怪我をしたこと、どこで怪我をしたか娘に教えてもらっていることを説明しました。
興味本位というよりは心配そうな声色だったので、怪我といっても小さな傷であること、絆創膏を貰ったからもう大丈夫であることも伝えました。
そうしたら、やっと少し安心した顔になり、自分達の遊びに戻っていきました。
心配してくれたことがありがたくて、感謝の言葉を添えて、女の子達の背中を見送りました。

実は、この女の子達は、娘と同じクラスにそれぞれ妹がいました。
しかも、お迎えの時間が我が家と同じくらいだったりして、ずいぶん前から私とも顔馴染みの子達でした。
母子揃ってそこそこ見知った顔が、少し深刻そうにバタバタしていたから、気にかけてくれたのでしょう。

さすがに、年長さんともなると、目配り気配りができてくるようです。
女の子達の優しさと頼もしさに、思わず目頭が熱くなりかけた朝のひと幕でした。