子どもがそこで読むこともできるし、借りて帰ることもできます。
本の背表紙にカラーテープが貼ってあり、その本を読むのに適した年齢が分けられています。
ある日、借りるための本を決めるのに、娘がずいぶん悩んでいました。
一度悩むと時間がかかるのでのんびり待っていたら、先生が通りすがり、声をかけてくれました。
先生との雑談の中で、あの本やこの本が好きでしたねーと話していたら、先生がポツリ。
「よくそんなに覚えてますね。子どものころ、とてもたくさん読んでもらったんですね」
私の実家は、町の図書館まで歩いて行ける距離にありました。
しかも、通っていた幼稚園への通園路の途中に図書館がありました。
そのため、毎日のように図書館に通っていた記憶があります。
そして、借りてきた本は、就寝前に布団の中で、親に読んでもらったのです。
改めて娘を振り返り、なんと読書量の少ないことかと愕然としました。
お風呂に入り、ドライヤーで髪を乾かす時間が読み聞かせの時間だったこともあります。
でも、他のオモチャに夢中で、本を読むことは減りました。
せっかく借りてきた本を、家で開くことがないまま返すことも増えました。
休みの日も、一人で遊べるのをいいことに、家事などにかまけることが増えました。
そして、娘の読書量の少なさにショックを受けるのと同時に、両親がどれだけ自分に手を掛けてくれたのかを思い知りました。
たかが読み聞かせと思うかもしれませんが、それを毎日続けることは、簡単なようで難しい。
幼い子どもの頃の記憶がこんなに残っているということは、それだけたくさんの本を読んでもらったということなのです。
…と反省はもちろんしたのですが、よく考えたら、保育園にいるあいだにたくさん読んでもらっているのですよね。
しかも保育園なら、家ではなかなか見ることが難しい紙芝居まで読んでもらえる。
本当に、保育園には頭が下がるばかりです。
ま、甘えてばかりいず、家でももっと読んでいきたいですね。