でも、微妙なさじ加減はまだまだ苦手なので、こちらは毎回ハラハラしながら見守ります。
特にふりかけやお菓子の袋は、上手に開けられなくて中身が周囲に飛び散ることもしばしば。
そして、子どもとはそういうものだと分かっていても、ついつい「あーーっっ!!」と声を上げてしまうのが私。
私の「あーーっっ!!」に驚いて固まり、周囲に散らばったお菓子やふりかけの中心で呆然し、
困った表情でこちらを見上げてくるばかりの娘に、イラッとして「まずは拾わなきゃダメじゃん!!」と強い口調になってしまうこともしばしばです。
強い口調になると、怒られたと感じて縮こまってしまい、ますます動けなくなって余計にイラッとしてしまうという負のスパイラル。
でも、ある日思い出しました。
私自身も、子どもの頃に(主に食べ物を)自分でやりたがった挙げ句に散らかし、親に怒られていたことを。
とりわけ強く思い起こすのは、牛乳をこぼした時のこと。
「もー!!見てるだけじゃ机や床はキレイにならないよ!!!
牛乳は早く拭かないと生臭くなるのに何をぼんやりしているの!!!」
そんな風に、たびたび母から叱られていました。
こぼしたらキレイにしなくてはいけないのは分かっているんです。
でも、目の前の派手にこぼした状況を把握し、適切な行動(掃除)に移るために頭を切り替えるということがなかなかできなくて。
ようやく「やらなきゃ」と思って行動に移そうとする時には親から「遅い!!」と叱責が飛んでくる。
母の剣幕の前では「分かってるよ、分かってるんだよー」なんてとても言えず、泣きべそをかきながら掃除したものでした。
そんな記憶の中の自分と目の前の娘がものすごく重なる。
ということは、娘も「もー、分かってるよー。でも体が動かないんだよー」と思っているのかしら。
本当は、4歳児には失敗がつきものだとよくよく分かっているのです。
だから、休日みたいに時間に余裕があれば、ゆっくり見守ってあげられるんです。
でも、そういう大人に余裕があるときはなぜか失敗しない。
大抵、平日の朝、時間と戦っていて心に余裕がなく、何かにつけて子どもを急かしてしまうときに限って失敗する。
ということは、平日ももっと余裕を持てばいいのかしら?
でも、春眠どころか夏も秋も冬も暁をおぼえない万年寝太郎な私に早起きができるかしら?
穏やかな朝を過ごすには、母も娘もまだまだ修行が必要なようです。