セミと一緒に、アイツも活気づいています。
アイツ…そう、ゴで始まる、忌まわしい虫。
私は魔王とかGとか呼んでいます。
その魔王G、保育園にも多発します。
築40年、現在移転に向けて準備が進んでいる現園舎。
昼はさすがに見かけませんが、夜になるとヤツらの王国と化します。
先日、娘を迎えに行ったときのこと。
駐車場から正門に向かって歩いていたら、とあるお母さんに声をかけられました。
「あのね、ムスメちゃん、今日はサンダルを履けないかも」
唐突なセリフに反応できず戸惑っていたら、このように続きました。
「実はね、男の子達がG(本当にこう言った)を捕まえて遊んでいてね、ムスメちゃんのサンダルにGが乗ってしまったのよ。
急いで払ってあげたし、ムスメちゃん自身は直接は見てなかったと思うけど、何かを察したみたいでサンダルに触れなくなっちゃって」
………おおぅ。それは……
そのお母さんにお礼を言って、急いで園舎に向かいました。
そして園庭で見かけたのは、子ども達がGに群がって、つっついたり捕まえたりしようとしている様子。
本来、Gはとても素早い生き物だと思うのですが、急に暑くなったからなのか、はたまた既に子に痛め付けられたのか、とにかく動きは遅かったです。
動きが遅けりゃ触れるかというと、私自身は全然そんなことはなく。
Gというだけで反射的に悲鳴が漏れるし、触るなんて考えられません。
冷静に考えれば、動きが遅いGなんて、半径30cm以内に近寄らなければいいだけの話。
でも、子ども達が触ろうとするたびに、思わず「ダメー」とか「ヤメテー」とか「ギャー」とか口から飛び出してしまって。
もちろん、私だけではなく、他の保護者も何人か(パパも含めて)同じように声を上げ。
臨場したパパが言ってました。
「虫を虐めたらイカン。というか、ゴ○はバイ菌だらけで汚いから触ってはイカン」
そう、そうなのよ。Gは汚いのよ!
もっとも、子ども達は、本当に捕まえたいというよりも、周りの大人の反応を楽しんでいるように見えました。
だからこそ、本当は声を上げないのが正しい反応だったと思います。
でもねぇ、アレ、グッと堪えて静観していたら、きっとで本当に素手で捕まえてしまったと思うのよね。
そしたら本気で悲鳴ものだし、まして捕まえたGを「ねぇ見てー」って近づけてこられたらと思うと………ねぇ。
肝心の娘は、元々虫全般があまり得意ではないので、大人に混ざって完全にビビってました。
サンダルも、汚らわしい何かを持つように、親指と人差し指で摘まんで持ってました。
もっとも、誰かが気を遣ってくれたのか、水洗いした形跡があり、濡れていました。
濡れているモノを履くのも嫌がるのですが、まぁそこは説き伏せて履かせて帰りました。
しかし、子どもって本当に虫全般平気なんですねぇ。
私自身、小学生くらいまではトカゲもセミもカブトムシもカナブンもバッタも平気でしたが、大人になったらダンゴムシも触れなくなりました。
あ、足が無い系(毛虫とかカブトムシの幼虫とかナメクジとか)は小さい頃から苦手でしたが。
気持ち悪いというのもありますが、手の中で虫がもがいているうちに、足とか羽とかが取れてしまいそうで怖いというのもあります。
娘は本当に虫は苦手で、今はアリとダンゴムシがようやく持てる程度のようです。
個人差はもちろんあるんでしょうが、子ども特有の怖いもの知らずなんでしょうか。
でも、とあるパパが言ってたように、ゴキブリは汚いし、毛虫やムカデは毒があるから、あんまり怖いもの知らずなのも怖いですね。