とても美味しいウナギでしたが、食後にどうにも違和感が残りました。
喉がイガイガして、飲み物はもちろん、ツバを飲み込むのにもチクチクと痛むのです。
ウナギの骨が引っ掛かったのだろうと、すぐに思い至りました。
うがいをしたり、こまめに飲み物を飲んだりして様子を見ましたが、一晩経っても違和感が取れなかったので、恥を忍んでかかりつけの耳鼻科に行きました。
どの辺りに痛みがあるかを伝えたら、医師が探してくれ、あっという間に取ってくれました。
喉に器具を突っ込まれる訳なので、絶対えづくだろうと覚悟していましたが、そんな隙がない見事な手際でした。
長さはせいぜい1cm余りでしたが、その7割程が刺さっていたそうです。
人間の唾液は喉の奥だと糸を引くことがあるようで、それと見分けがつきにくいのだとおっしゃっていました。
喉は異物にとても敏感で、どんなに小さくてもかなりの違和感が生じるのだそうです。
自分で指を突っ込んで嘔吐を誘発すると取れやすいのだそうですが、私は「嘔吐する」ことが本当に苦手。
普段でもとにかく我慢してしまうので、わざわざ誘発させるだなんて、とても試せませんでした。
それから、驚くべきことに、毎年7月になると必ず、小学生が何人か「骨が刺さった」といって医者にかかるのだそうです。
なんでも、土用の丑の日にちなんで、給食でウナギが出るんだとか。
「昔はすごく驚いたけど、ようやくウナギの骨にも慣れたよ」と、医師は笑っていましたが。
給食でウナギ?!さすが浜松というべきでしょうか。
自分だけでないことに安堵するやら、給食にウナギが出ることに驚くやら、忙しい通院でした。