昭和27年4月2日以降生まれの方は、65歳からの年金受給を75歳まで繰り下げて受給することができます

増額率は84% えぇ〜!!銀行預金の利率が0.002%くらいなのに???と思った方へわかりやすく(かどうかわかりませんが)書いてみました


①社労士の視点から

年金額200万円のAさんBさん

Aさん 65歳から普通に受給しました

   65歳から74歳までの総受給額 2,000万円

    75歳から 200万円/年

Bさん 75歳で繰り下げ請求しました

    65歳から74歳までの総受給額 0円

    75歳から 368万円/年

Bさんは168万円/年増えましたが受け取っていない2,000万円を取り戻すためには

 2,000万円÷168万円=約12年 かかります

つまり、87歳以上長生きしたらお得ですよ

  なので、嫌な話で申し訳ありませんが

 76歳で二人ともお亡くなりになった場合の総受給額は

 Aさん 2,200万円 Bさん 368万円 です

老齢年金は生きる為の保険ですから、生きている限り支給されますが、お亡くなりになれば終わりです


②ファイナンシャルプランナーの視点から

 所得税・住民税 

 給与に給与所得控除があるように年金にも年金控除があります 65歳以上は110万円/年です

 これから基礎控除、配偶者控除、社会保険料控除、生命保険料控除等を引いた額に税率を掛けます

 健康保険料・介護保険料

 前年度の所得額で決まります

収入が多いと、高額療養費、施設利用料にも影響があると聞きました

 増えたのは168万円/年でも、それに係る上記の額を考慮すると逆転年月は87歳よりもっと遅くなるでしょう


 ある方がおっしゃってましたが

 歳をとったら収入を0にして非課税世帯として暮らす

 それまでにしっかり貯金して生活費とするって

 一理ありますが、何しろその貯金がねぇ


 これは決して繰り下げ請求を否定するものではありません

 事実、繰り下げて増えた年金を受給し元気に暮らしておられる方はたくさんいらっしゃいます

 万一逆転前にお亡くなりになったとしても、国の財源に貢献したと胸を張って頂きたいと思います


今後は、遺族年金や障害年金についても少し書いていきます