『ノルウェイの森』/村上春樹 ・・・他いろいろ | らっぱの散歩道

らっぱの散歩道

トランペットを演奏する母親です。
関東で演奏のお仕事していましたが、今はしていません。
のんびり楽しく吹いたりイベント企画しています。

双子のブログはこちら
https://ameblo.jp/twins-925

先日、本番前の音出しを軽くして
時間があまったのでピット裏で本を読んでたら、頭がスッと覚めて冷静になれた。

こんな経験初めてでした。



感情と活字って、何か相反する関係があるのかな??








イメージ 1


『ノルウェイの森』/村上春樹



けっこう良かった!!






これはどこかにありそうな・・・でもなさそうな感じの恋愛小説。

タイトルからして難しい話かと、はなから思ってた!
社会紛争とか?w



印象に残ったテーマは、私の言葉でいえば、死の喪失感と死の存在感。

実はこの物語の中で、主人公の周りの3人が亡くなります。

「死の喪失感と死の存在感」って矛盾してるけど、死は終わりではなく、誰かの中に生き続ける。
だから「死とは生を構成する要因のうちのひとつ(抜粋)」であり、生と死は対極ではない。

なんだかいろいろ過去の出来事や、周りに起きた出来事を思い出した。
そしてこの先起こり得る逃れられない現実を考えた。






話の内容的は先にも書いたように、恋愛小説。

この登場人物のキャラが私的にはけっこうツボだった!!




ワタナベ=「僕」が地味な奴のに、良い。

「突撃隊」もウケる!!  最後はどこ行っちゃったんだろうなぁ。

「永沢さん」も変な人!でもなかなか良い。

「ハツミ」永沢さんの彼女。魅力的。

「僕」の愛する「直子」は私の友達になるタイプではないけど、こういう心のキレイな方には憧れる。

「レイコ」は素敵なおばさん。友達になれそう。w



私が一番共感したのは「緑」

ここまで積極的ではないにしろ、いろいろ想いが重なるところがあって共感した。
どんな感じか・・・というのは書けないので読んでください。w




また「緑」と「僕」の会話が傑作なんだよねー!
何度も電車内で笑った。
下巻ではいろんなところをドッグイヤーしまくった。


ひとつだけ残念なことが。
最後に「レイコ」とだけは、、、あんな風にはなってほしくなかった~!!!

なんでそーなんの!?

気になる方は読んでみてください。w



関係ないけど、ギターが弾けるようになったら楽しいだろうな。
「ノルウェイの森」、知らなかった。

聴いてみよっと。





<追記>'08.3.11
下記のトラックバック先、

その他文学 | 「ノルウェイの森」再読―死者の月とハンブルク空港とおまけのクイズ

かなり勉強になることが書いてあります。
ぜひお読みください。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~







他にもこの一ヶ月、いろいろ読みました。




イメージ 2

『冷蔵庫より愛をこめて』/阿刀田高


超ブラックユーモア。

短編で一瞬結末に理解ができないけど、読み返してゾクッとする。











イメージ 3

『あ・うん』/向田邦子


ヒューマンドラマ。
それぞれの微妙なニュアンスのキャラクターが鮮明にみえる。
2つの家庭の滑稽な関係と、かわいらしい聡子の姿にほっとする、長編ドラマ。

向田邦子は短編もいいね!
でも短編って集中力いちいち途切れるから、疲れる。
うちから町田まで行くにはちょうどいい長さかな。w







明日からは何に読もうかな♪