『スプートニクの恋人』/村上春樹 | らっぱの散歩道

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村上龍とはまったく親戚関係ではない。
同時期BREAKの作家みたいね。



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『スプートニクの恋人』/村上春樹




初・村上春樹。




不思議な話だった。
でも訳がわからないんじゃなくて、面白かった。
ときどきクスリと笑えるユーモアがあった。


どの恋もうまくいかなくて もどかしいんだけど、
「僕」の心情がうまく捉えてあって共感することがあった。




すみれの母の話、すみれ自身の話、ミュウの話、どれも不思議な話。

人間の夢と現実の境がわからなくなる。

でも実際に起こり得る感覚なんじゃないかな。
少なくとも私はあるような気がする。
夢だったのか現実だったのかわからず記憶が曖昧になってしまう。
予知夢なんかはその類なのかな。

もう一人の自分・・・かぁ。。。







エンディングは鳥肌がたった。

僕の教え子「にんじん」の残したメッセージは・・・何も喋らないのに、、、
不思議な国の使者のようだ。

全体を通して孤独感のある話だったかな。


この話の後はHappy-Endであってほしいが、
きっと変わらない日常が戻ってきたんだろうな。と思う。


そういう意味もこめた『スプートニク』なのかな。



※「スプートニク」とは人工衛星の名前。
 辞書的には旅の連れ、という意味があるらしい。
 ぐるぐると回ることに比喩させてるのかなぁ?