桜の話僕を手招きする君の小さな笑顔たちほのかに色づく君たちを僕は四角形の中におさめる窮屈なほどに寄せ合うその場所を瞬きと共に別れを告げる散り際に魅せる君たちのその美しさにまた僕はその場で立ち尽くすおさまりきらなかったその風景を心の中に焼き付ける誘惑だらけの君たちの姿に翻弄されながら僕はそのひとひらの君だけのカケラをかき集め次に会えるまでの僕だけのコレクション