こんにちは。
結城です。
先週の重賞は3レースとも、
「強い馬はやはり強い!」
というようなレースでしたね。
オーシャンステークス
1着○ダッシャーゴーゴー
2着▲キンシャサノキセキ
3着◎レッドスパーダ
4着-セイコーライコウ
5着-ケイアイアストン
12.0-10.6-11.0-11.5-11.2-11.5
重賞にしてはペースが遅くなりました。
先行馬と瞬発力のある馬が有利なペース。
勝ったのはダッシャーゴーゴー。
4番手から33.8の上がり。
このレースラップにマッチした競馬です。
昨年秋はGⅠ路線でも結果を残した馬。
4番人気は少し評価が低すぎた気がしますね。
2着はキンシャサノキセキ。
4コーナー11番手と不利な後方からのレースでしたが、
33.4秒の末脚を繰り出して2着を確保。
さすがはGⅠ馬です。
スタミナ&瞬発力を共に持ち合わせており、スプリント戦ではペース不問。
今年も主役候補。
3着はレッドスパーダ。
この馬はスタミナ型の馬なので、ペースが遅くなったことはマイナス要素。
本番ではもう少しペースが流れると思うので、上昇の余地はアリ。
また、スプリント戦は少し距離が短いです。
この馬は瞬発力がそれほどないので、ハイラップが続く短い距離のレースは少し不利。
例を出して説明します。
100mを12秒で走れるA君。100mを16秒で走れるB君。
この二人が100mを16秒で走る時、どちらが楽に走れるでしょう?
答えはもちろんA君。
B君は全力を出さなければ16秒で走れないのに対して、A君は全力を出さずとも16秒は余裕。
馬も同じで、同じ11.0というラップタイムを走るのでも各馬のスタミナ消費量は違います。
「各ハロンのスタミナ消費量」と「その馬が持っている総スタミナ」と「瞬発力」
馬を完全にデータ化することは不可能ですが、
この3つの要素でどれくらいのパフォーマンスができるかが決まってきます。
レッドスパーダは11秒フラット前後のラップが続く1200mは少し厳しい印象。
GⅠクラスのレースでも通用する、ということを考えると、
1400m~1800mぐらいがベストの馬だと分析しています。
チューリップ賞
1着◎レーブディソール
2着▲ライステラス
3着-メデタシ
4着-タガノラヴキセキ
5着-ビッグスマイル
12.5-11.3-11.7-12.2-12.4-11.7-11.1-11.6
とにかくレーヴディソールの強さが際立つレースでした。
ペースは少し遅め。
ペースが遅いと上がりは速くなりますが、
レーヴディソールのパフォーマンスは異常。
ムチを使わずに上がりは33.6。
まだまだ底が見えませんね。
近年最強クラスの牝馬達の3歳時と遜色ない内容。
これからが非常に楽しみな馬です。
2着にはライステラス。
さすがは阪神JF3着馬。
地力を見せました。
ただ、阪神JF時からパフォーマンスの上昇は見られず。
これからの成長に期待したいところです。
最後の1枚の桜花賞の権利を勝ちとったのはメデタシ。
内容はライステラスと互角でしたね。
ただ、この内容では本番では厳しそう。
まだ桜花賞に向けてはフィリーズレビューとフラワーカップを残しています。
どんな馬が本番に駒を進めてくるか、楽しみです。
弥生賞
1着◎サダムパテック
2着○プレイ
3着-デボネア
4着△ショウナンマイティ
5着-アッパーイースト
12.8-11.3-12.2-12.8-12.6-12.4-12.2-11.8-11.2-11.7
伝統ある皐月賞の前哨戦。
ペースは遅くなりましたね。
先行馬有利のレース。
勝ったのは1番人気サダムパテック。
4コーナー4番手からの差しと、ペース・コース形態を考えると理想の競馬です。
速いペースへの適性がまだ未知数ですが、
これで世間的には皐月賞の本命候補に躍り出ましたね。
2着はプレイ。
逃げるかと思われましたが、積極的な2頭に行かせて3番手から。
展開の有利があっての2着なので内容では他の上位馬に劣りますが、
本番も中山競馬場なので先行馬はチャンス大。
3着はデボネア。
京成杯2着の賞金では皐月賞出走は微妙なラインだったので、
これは大きな3着。
勝ち馬より少し後ろからの競馬で、上がりは勝ち馬より0.1秒速い。
これは位置取りの差が大きく、内容はサダムパテックと同等。
こちらは京成杯で速いペースへの対応力を見せていますし、本番でも上位は堅そう。
4着はショウナンマイティ。
こちらも位置取りの差が大きい。
上がりは最速なのでポジションによっては勝ち負けまであったかもしれない内容。
権利は取れませんでしたが、是非皐月賞に出てきてほしい馬です・・・。
それではまた!