有馬記念 | ラップ分析家「結城智晴」

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ラップ分析家「結城智晴」による競馬予想・コラム。

こんにちは。

結城です。


今週は有馬記念。

オッズ割れてますね。

ラップを分析してみても、やはりどの馬も力が近く混戦模様です。

展開が変わればガラッと着順が変わってしまいそうなレースです・・・。



有馬記念 G1


◎7番マツリダゴッホ

○4番マイネルキッツ

▲10番スリーロールス

△2番ブエナビスタ

△3番ミヤビランベリ

△9番ドリームジャーニー


中山2500mというコースは中距離だけでなく、ステイヤーとしての資質も問われるコースです。

高低差の激しいコースを上り下りするのでかなりスタミナが必要になるんでしょうね。


ハナを切るのはリーチザクラウンかテイエムプリキュアが濃厚。

リーチザクラウンはハナに立たないと力を発揮できない可能性があるので、

こちらの方が可能性としては高いか。

前半のラップが多少早くなっても逃げるのではないかと想定しています。

菊花賞と同じように中盤~後半のどこかで大きくラップを落とすと思いますが、

全体としてはハイペースに近いミドルペースを想定。


本命はマツリダゴッホ。【A】

中山では12回走って馬券に絡まなかったのが競争中止のセントライト記念と、

昨年の有馬記念だけというまさに中山の鬼。

昨年の敗因は、ダイワスカーレットによる乱ペース。

スカーレット自らは勝利、他の先行馬を全滅させるという脅威のレースでした。

ゴッホは勝つときは強いが、負ける時は大きく負けてしまうタイプ。

おそらく大敗する時は走る気をなくしてしまっているのだと思います。

反対に、気分良く走れれば凄いパフォーマンスを見せます。

今年も遅いペースにはならなそうですが、昨年のようなアップダウンの激しいラップタイムにはならないはず。

今年は力を出し切れるはず。


対抗はマイネルキッツ。【A】

この馬の武器はスタミナ。

どんなペースでも最後は必ず伸びてきます。

過去32戦で上がり3Fが36秒以上だったのはたったの2レースだけ。

ステイヤークラスのスタミナが必要になるコース、キッツにとっては好舞台だと思います。

さらに、中山は急坂で上がりがかかるので、瞬発力で劣るこの馬には有利に働きます。

ちなみに、今年連対したのは中山2500mの日経賞と京都3200mの春天。

相手関係は強くなりますが、強調材料は十分。


単穴にスリーロールス。【B】

菊花賞の直線では馬場の真ん中の方へヨレましたが、

最後までフォゲッタブルを抑えきったところを見るとバテたわけではないように思います。

この馬の武器は持続時間の長い末脚。

それに加え、菊花賞を制したスタミナもあります。

このメンバーが相手でも大きく負けるところは想像できません。


押さえ1番手にブエナビスタ。【B】

能力はもちろん通用。

怖いのは直線の短い中山で大外を回して差し切れるメンバーではないこと。

ノリさんがどう乗ってくるか注目ですね。


次にミヤビランベリ。【B】

この馬はとにかく勝負根性が凄いですね。

アルゼンチン共和国杯でのラスト3Fのラップは、11.0-11.8-11.9となっていました。

[11.0]速い脚を使って、

[11.8]脚が止ろうかというところ、

[11.9]アーネストリーが競ってきたおかげで再加速。

0.8失速→0.1失速 このラップの流れ、おかしいですよね。

まさにド根性笑

このメンバーが相手でも食らいついていけるでしょう。


最後にドリームジャーニー。【B】

3歳時に比べると本当にスタミナがつきました。

ここ最近の安定ぶりはそのおかげでしょう。

速いペースでも素晴らしい末脚を使うことができるようになりましたからね。

ただ、春天では末脚が鈍りました。

これは私の持論ですが、ハイペースに耐えるスタミナと長距離に耐えるスタミナは違うので、

この馬は前者はあっても後者は少し足りない気がします。

このコースでいつもの末脚が使えるかどうか。

という訳で押さえにとどめてます。



一応印は打ちましたが、本当に混戦で軸にできる馬がいません。

私は買い目は基本5点以内に抑えるので、買い目点数が増えるのはあまり好きではないのですが今回はそうもいかなそうです。