私は、若いころ「諸行無常」を「諸行無情」と勘違いしていました。
「諸行無常」を正しく理解できたのは、尊敬する高橋信次先生の講演を聴き、著書を読んでからでした。
それから今日まで、心の平穏を保って生活をすることができています。
信次先生の著書「心眼を開く-あなたの明日への指針」の内容を一部紹介します。
「私たちは現象界の動きに心をとらわれてはなりません。生き通しの自分を失わないことです。現象界の動きに心が奪われ執着すると、その執着の分量だけ自分の心を傷つけます。
現象界は魂修行の場です。魂進化の大切な場所です。その無常の場を、有常の場に置き換えようとするから苦しみをつくるのです。
私たちの住む世界はめまぐるしく変化しています。自己保存と足ることを知らぬ欲望の渦といってよいでしょう。しかし、私たちはこうした渦を恐れてはなりません。一日一生、無常の真意を忘れず、不動の心で過ごすならば、神は祝福と安らぎとを与えてくれるでしょう。」
「諸行無常」とは、この世に存在する全てのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不滅なものなど無いということです。
仏教の教えの神髄は、まさに「無常」の理解にあり、無常の理解を完全完璧に行うことができれば、それで悟りに至ることができるといっても過言ではないといわれています。
身近な例として、愛する人、親しい人の老・病・死や心変わり、自分の好きなもの、大切なもの、失いたくないものの「無常」の変化をしっかりと受け入れることです。
そうすることによって、毎日心の平穏を保って生活をすることができます。
過ぎ去ったことに、こだわり続け執着していると、苦しみも続いていきます。
私は、苦しみの三大原因は、「執着」「自己保存」「足ることを知らない我欲」だと思います。
この三つは全て自分でつくりだしているものです。
毎日悩んでいる方は、自分自身の考え方を変えることで、心の平穏を保った幸せな日々を送ることができると思います。