ビジネス英語、実はカンタン | 野心家サラリーマンの昇給・昇進スキルアップ講座

ビジネス英語、実はカンタン

こんにちは、イナミネです。

相変わらず英語に関する関心は高いですね。

放漫経営でつぶれた英会話学校はありましたが、今でも英会話の広告はあちこちにあるし、英会話上達のノウハウ本もベストセラーになります。

供給側から見れば、ニーズも高く、儲かる商売であることは相変わらずのようです。

英語がペラペラだとカッコイイ、という幻想が商売の種だったりしますね。

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そんな、英会話であまり語られることの無い事実ですが、

実は、英会話のなかで、ビジネスで使う英語が一番カンタンです。難しいのは日常の雑談。

なぜならビジネス英会話には、

 ・単語に関しては、コスト、納期、品質など、いつも使っている言葉を英語に置き換えるだけ

 ・議論の対象も、コストを下げろ、納期を短くせよ、品質や機能をあげよ、で日本の場合と同じ。

 ・対話する相手も、たいてい同じ業界なので、商習慣や話題が似ていることが多く、関心事も似ている。

 ・商売なので、相手もこちらの話を聞き取ろうとする。

などといった、特徴があるからです。

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一方、日常会話は難易度は高いです。

・単語は、日常でてくるもの以外に、最近の映画であったり、その国で話題の人物であったり、固有名詞も含めて幅広く使われる。

・議論の対象は無限。文化や風俗、生活習慣などの差異で話が合わなくなる。

・対話する相手は、さまざまで、素性は知っていても、関心事の差は大きい

といった違いがあります。

もちろん、ビジネス英会話のような真剣さはないので、話がかみ合わなくても問題は少ないのですが。

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真剣なビジネス英会話では、結論としての約束事が決められて終わります。

したがって、英語が不得手な場合には、会話がきちんと成立しているか、ホワイトボードやノート、メモなどで、見せるなどの工夫が必要です。

変な約束をしたり、約束をしたことがわからなかったりではまずいですから。

基本的な注意事項として、

・シンプルな英語で、お互いわかる用語で話す。

・数値や期限など、重要な点は板書するなどで、確かめ合う。

・約束事項は互いに、最後にまとめて確認する。

などの工夫をすることで、一応の対話は成立します。

したがって、実務能力が高ければ、そこそこの英単語などでも会話は成立してしまうのです。

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もちろん、ビジネス英会話が比較的易しくても、いつまでもヘタでは相手も嫌になるので、上達は必要です。

また、ブロークンな英会話で許されるのは、すべての場面ではありません。

たとえば、海外で売り込みをしようとすれば、それなりの英語力は必要になります。

こっちが買う側ならば、相手は一生懸命聞いてくれます。

でも、売る側ならば、うるさがられるので、対話に工夫がいるのは日本も同じですね。

また、巨額のビジネス交渉や、法律的な案件はたどたどしくては話になりません。

第一、あまりに英会話能力が低ければ、海外案件の出番もないでしょうし。

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結論として、英語、もしくは英会話の位置づけは、実務能力より上ではありません。

実務を磨きつつ、必要に応じて英語へ投資しましょう。

いきなり、何十万の英会話スクールもいいですが、NHKのラジオやテレビも悪くないですよ。

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