どこかの誰かに向けて言う
これは意味のないため息で
聞こえないようにつぶやくけども
聞こえてしまったらごめんなさい
僕の声はかき消されてく
当たり前すぎて埋もれてく
そこにいるあの人に向けて言う
これは意味のある言の葉で
聞こえるように胸を張るけども
聞こえなかったらどうしよう
あなたの言葉は響き渡ってく
透き通って心に沁みこんでく
ベランダから見える景色には
吸い込まれそうな青い空
僕の吐きだした深い息は
真っ白な雲に溶け込んだ
もう少しがんばってみようか
それともひざをかかえようか
右手を握りしめたその中に
確かに残る爪の痕(いたみ)
高鳴る胸の鼓動抑え
僕は胸の内を詠うよ
聞こえても聞こえなくてもいいから
僕がここにいることを歌う
どこかの誰かに向けて放つ
意味のある言の葉に 想いをのせる
僕を感じてもらえるように
あなたを感じられますように
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誰かが言った
私には何もなく、誰もいないのだと
自分もそう思っていた
何もなくて、何もできないのだと
今でもその事実は変わらない
ただ、目の前の現実であっても
目に見えない仮想現実であっても
そこに在ることは伝えないと伝わらない
それすら伝わらないかもしれないが
0と1の間の
限りなく0に近くに在ったとしても
0とは違う何かになれるんだ