若き獅子たち-2-

 

76年9月5日発売の第18弾シングル『若き獅子たち』

阿久/三木コンビによる三部作の完結版。

 

 

「君よ抱かれて熱くなれ」で"エロチシズム"、「ジャガー」で"情熱"、そして「若き獅子たち」で"志"をテーマにして作られています。

 

特にこの「若き獅子たち」は阿久氏が、この年のレコード大賞を受賞し歌い上げているヒデキの情景を思い浮かべて書いたそうです。

 

曲はコーラスとストリングスによって広々とした空間を連想させてくれる、今までのヒデキの歌にはなかった雄大なスケール感の曲で、男らしさをテーマの前面に出し、歌謡曲らしくない楽曲と言われています。

阿久悠さんか”志”と言っているように、単に男女の恋愛を歌っているのではなく、人生を見据えた決断と挑戦をする若者の姿をヒデキが表してくれています。


特にイントロやサビの「タン、タタタターン」とドラムがボレロのリズムを刻む部分はこの曲の特徴的なところでもあり、歌詞の「風よなぶるな、獅子の立髪を…若さを誇らしく思う時に…」というところがとてもカッコイイです。

 

この曲で第18回日本レコード大賞歌唱賞を受賞しています。歌唱賞受賞は通算3度目。

この年のレコ大では、五郎が歌唱賞をヒデキと同時受賞。そして郷ひろみが大衆賞を受賞するという、新御三家3人が揃って受賞した唯一の年になりました。

また紅白歌合戦でもこの曲を披露してくれています。

 

ヒデキの好きな曲を1曲選べと言われたら「無理!!」と即答できますが、5曲くらい選ぶなら、間違いなくこの「若き獅子たち」をチョイスするでしょう。

 

9/2~6日にかけては写真撮影のためハワイへ行き、ヒデキ初の本格的写真集「若き獅子(レオ企画刊)」を制作。この撮影の衣裳はファッション・デザイナー三宅一生さんによるもの。

 

そして秋には、阿久/三木の両作家により、初のコンセプトアルバム「若き獅子たち」が作られました。後年まで歌い続けた曲を含む傑作作品がたくさん収録されています。

その中に、後に「若き獅子たちの肖像」と名付けられる一遍の詩の朗読が収録されていて、76年の日本武道館ライブでも聞くことが出来ます。

 

余談ですが、この詩のバックで流れる曲のピアノバージョンをBGMとして耳にしたことがあります。詳細は不明ですが、この曲の作曲は三木たかしさんであり、ピアノ演奏は羽田健太郎氏です。私の記憶違いではないと思っていますが、有線の環境音楽系のチャンネルだった気がします。「なんで?」とビックリした記憶があります。