ジャン・ポール ゴルチエ フラジャイル | 香水好きのあれこれ。

香水好きのあれこれ。

パウダリー好き。ホワイトフローラル好き。オリエンタル好き。線香系、大好き。
メゾン系はわかりません。少しレトロ寄り。



こんな日にふさわしい。

もう入手できないのが本当に残念です。


ゴールドのラメに

ロングドレスの女性のスノードーム。

クリスマスのイメージです。


香りもこっくりと甘いチュベローズ。

チュベローズはかつて媚薬とも

呼ばれたそうですが

その女性らしい甘みと

艶めかしさには納得です。


トップはフルーティを感じさせる

柔らかさとフレッシュさで透明感があります。

そこから圧倒的なチュベローズ。

華やかに花開いた花弁を思わせるような

蜜まで想像させる甘み、存在感。


チュベローズは私の中では

クチナシとイメージが重なります。

白く甘く濃厚な

それでいて青味を感じる重みのある香り。

透明感というよりスモーキー。

この香りもシャネルのガーデニアに

少し雰囲気が似ています。


チュベローズの白く甘く青みがかった重さ。

イランイランの甘い重さと

アイリスの柔らかさ、重なるスパイスと花々。



フラジャイル。

儚さ、壊れものの意味です。

強い甘さと繊細なネーミング。

内側の脆さ、危うさが色香に

見事に変換されています。


とても濃厚で女性性を

自身に確認させるような香り。

男性から見た女性、ではなくて

自分自身の女、を誇るような。

媚を売るのではなく

背筋を伸ばして己を誇る、というような。

強さと脆さとの両立。


ときどき寝香水に使うので

寝室に置いてあります。

ほとんど観賞用ですが。
(最初は開け方がわかりませんでした)

職場につけていく香りでは

ないように思います。

寝香水か、外食でないデート用ですね。

私は自分自身のために使いたい。

香りも知らずに購入。

開封してどきり、としました。
どこかせつなくなる甘さです。

昔の恋を思い出すような

胸の痛みを思い出す甘さ。



トップ:イタリアンタンジェリン・コリアンダー・ジンジャー・チュニジアンオレンジブロッサム・スターアニス・ブルガリアンローズ

ミドル:カーネーション・チュベローズ・アイリス・ジャスミン・インディアンジンジャー・イランイラン・ローズ

ラスト:アンバー・シナモン・ムスク・バニラ・シダー