さ今年は山あり谷ありの道を苦しみながら駆け抜けました。

2月…交流大会 
3月…6年間お世話になった職場にお別れ…



4月…新しい職場へ
5月…初めての遠征…大阪へ
    全日本フルコンタクト選手権大会 出場      (1回戦敗退)



 6月…昇級審査で3級に進級

 7~8月…海水浴場ボランティア







 9月…北海道大会出場(3位)

 10月…2回目の遠征…東京へ
     全日本選手権大会出場(1回戦敗退)





 
11月の末には仕事も空手もいっぱいいっぱいになってしまい、精神的に参ってしまいました…
何年かぶりに風邪もひいてダウン…
仕事も空手も全てから逃げ出したい気持ちになりました。
一人ではどうにもならず、心療内科とかカウンセリングとかに行ってみようか…とも考えました。

元々、私は楽天的な性格で落ち込まないタイプ…落ち込んでもすぐに立ち直るタイプなんですが、こんなに落ち込んだのは7年前に母が亡くなったとき以来でした。

Facebookで、落ち込んでることをupしたらすごいたくさんの方からコメントやメッセージをいただいて、そんなみなさんから力をもらい、なんとかのりきることができました…

そんな一年。

でも、苦しかった分、得たものも大きい一年でした…

初めて出させていただいた全日本の試合ではどちらも1回戦負けでしたが、経験という宝物を手にすることができました…
あの試合場に上がって戦ったことは一生忘れません。

職場の方は相変わらずあまり慣れていませんが、石の上にも3年…
もう少し辛抱したら、そのうちトンネルから抜けられるかな…

最後になりましたが、滅多に更新しない私のブログを見に来ていただいたみなさん、
私のブログを読んでいただいたり、温かいコメントを寄せてくださってありがとうございました!!

よいお年を。

押忍。



12月に入り、夜間部はめっきり参加する人数が少なくなりました。

夜間部は社会人なので、例年、年末や年度がわりには参加者か少なくなるのは仕方がないことです…

が、わかってはいても、みんなに会えないのは寂しいです…

でも、土曜日の午後からの一般部は、メンバーが中高生中心なので、年末とかはあまり関係なく、人数は集まっていました…

なのに…

12月20日(土)

いつものように早めに道場に着き、ストレッチしながら、人を待ちます…

10分前…来ません…

5分前…まだ一人も来ません…

どうなってるの、これ…

いつも来る中学生のうち、一人はインフルエンザにかかってしまい、来られないと聞いていましたが…

中学生が一人も来ないなんて…まさか全員インフルエンザ!?

ナンテ、ソンナワケナイ…

とうとう時間になってしまいました…

師範と広い道場に二人だけです…

円山道場では過去にありましたが、本部道場では初めてのことでした。

師範が私一人のために稽古をしてくださるなんてもったいないです。

自分がサンドバッグとか打っていて、
師範には休んでいていただいてもいいと思ったのですが、もしかしたら誰かが途中から来るかもしれません…

師範が口を開かれるのを待ちました。

「目慣らしを1時間やって終わりましょう、それでいいですか?」

もちろん返事は「押忍!!」のみです。

うれしさと緊張感と混じり合った気持ちです。

目慣らしはサポーターをつけずにやる組手のことです。

サポーターをつけない分、受け返しを意識して、力とスピードをコントロールしなければなりません…

ピッピッピッピッピッピ…

師範がタイマーを60分に設定しました…

あぁ…60分間、ノンストップなんだ…( ・_・;)

以前、円山道場で師範と二人だったときに30分間、ノンストップで組手をしたことがありました…

その時は、私がヨレヨレになったところで、師範が「やめ」をかけ、組手が終わりました。

今回はその倍の時間です…

私、できるのかな…(。・ω・。)

「たくさん汗をかいた方が勝ち」

と、師範がおっしゃいました。

そりゃ、私は汗だくになれるだろうけど、師範は私みたいなへなちょこ相手で汗をかけるのだろうか…

心配になりました…

タイマーがスタートして目慣らしが始まりました。

受けて返す…

攻撃は単発にならない…

いろいろな技を出す(回転系も)…

始まってすぐに汗が出てきました…

師範はもちろん力とスピードをコントロールしてくださいますが、正確に確実に当たってくるので、時間とともにだんだんダメージがたまってきます…

なんども右の下段をもらっているうちに右の太ももがきいてしまいました。

痛みに耐えて続けていましたが、師範はそれに気づかれたのか、次は左の下段に攻撃を移してくださいました。
でも、今度は左の太もももきいてきて…

両ももともアウト…

体力も減ってきて、息がハアハアしてくるし、足にきて倒れる回数も増えてきました。

こちらからの攻撃が減ってきたので、時々師範が胸を空けて攻撃させてくれます。

最後まで頑張れ、自分…

と、思って続けていたら

ピピピピピピ…

タイマーが鳴りました!

終了です!

_| ̄|○…オワッタ…

汗だくで床にへたり込みました。

師範を見ると師範もたくさん汗をかかれて、汗がポタポタ床に落ちていました…

よかった~…

うれしくなりました。

そんな、1時間連続の師範との組手…

もうたぶんこんなことはないだろう…

一年の終わりに師範からもらった最高のプレゼントになりました。

おしまい。




2014年10月25日(土)
東京体育館で行われた『第46回全日本空手道選手権大会』に出場してきました。

世界大会の出場権がかかったこの大会…

トップ選手たちの目標はそこですが、
女子選手中、最年長、しかも空手歴は最短の私の目標はといえば…

表向きは、「2分間全力で闘って一回戦を勝つこと」でしたが、
本心では、
私の所属する道場の名を汚すようなみっともない闘いをしないこと…
でした。

もちろん、勝ちたい気持ちはありましたが、
相手は空手では名の知れた高校の空手道部の女子高生…
この夏に行われた全国規模の大きな大会の高校生女子の部でも入賞していました。

スピードのある技をきめられて一本負け…とか、
2分間一方的に攻められ続けて負ける…

なんてことにはなりたくないと思っていました。

試合前日の金曜日の夜23時頃、浅草のホテルにたどりつき、疲れてすぐに眠ってしまい、当日の朝を迎えました。

会場に到着し、選手受付に並ぶと有名なトップ選手だらけ…

こんなすごい選手たちと同じ大会に出るなんて現実とは思えない感じでした。 

アップするための体育室で、師範に言われたとおり、汗が出るほどしっかりアップを済ませました。
ここでもトップ選手たちのアップは、私たちのアップとはレベルが違い、見とれていました。

試合場に行ってみて、またまた、現実とは思えないような華やかな晴れ舞台…



『場外になったら落っこちるな…』

なんて、バカなこと考えたりして(笑)

いよいよ試合開始です。

先輩の試合が2試合目、私の試合は3試合目。
試合が続いていました。
お互いにセコンドに入りあっこ。

まずは私がセコンドで…

先輩の試合。

しかし、試合開始早々に相手選手の強い下段蹴りの連続で、先輩の足がきいてしまい、技ありをとられ、
再開するもまた、強い下段蹴りで技あり、あっという間に合わせ一本で負けてしまいました。

さすが全日本…
レベルの高さを目の前で見せつけられました。

セコンドの青いたすきを、負けて降りてきた先輩に手渡して次は自分の番です。
(今思えば、二人とも同じ白で良かった…)

試合直前までセコンドをしていたおかげで、試合前に緊張しているヒマがありませんでした(笑)

主審は、あの第10回世界大会のチャンピオンの塚本師範です。

「始め!!」の合図で試合開始。

予想では、少し間合いをとって、いろいろな技を出してくると思っていたのですが、予想外に間をつめて、突きと下段、時々膝蹴り…という攻めでした。

これでかなり気が楽になりました。

それでも、突きは強く、圧力があって下がらないようにするのがやっと…
セコンドから「回って回って」の指示。

近い間合いは相手が上段の技を出さない代わりに自分も上段は出せません。
相手の攻撃に負けないように必死で突きと下段を出しましたが、ちょっと押され気味で2分間が終わってしまいました。

試合終了です。

いつの間にやら私の緑帯がほどけてしまって床に落ちていました。

それを塚本師範が拾って手渡してくれました。

受け取って、それを左手に持ち、正面を向き不動立ち。

この時点で間違いです。

セコンドが「帯しめて!」と下から大きな声で教えてくれて、やっと気づきました。

ちゃんと服装を整えて帯を締めて判定を受けないといけないのです。

慌てて帯を締めようとしたら、
塚本師範が私から帯をとって、私の腰に帯を締めてくれたのでした!!!

あの世界チャンピオンに帯を締めてもらうなんて…

私の顔はかなりにやけていた模様…

判定は赤が4本、主審も赤で0対5で負けました。

これで、私の挑戦は終わりです。

長い間、心に重くのしかかっていた不安や緊張から解放されて心が軽くなりました。 

このあとは、お弁当を食べたり、試合観戦したり…

お昼に愛知の道場のお友達と会って、おしゃべりしていたら、
隣で休憩していた、私の試合の副審をしていたお名前のわからない師範が、

「塚本師範に帯を締めてもらったてた時、すごくうれしそうな顔をしていたね…」

と、声をかけて来てくださいました。

やっぱり、副審の師範にもわかるほどに、よっぽどにやけていたんだな…

「また稽古を積んで、挑戦してください」

と、励ましていただいて、とてもうれしかったです。

2日目は完全にお気楽観戦モード。

2日目に勝ち残ったトップレベルの選手たちの熱戦をずーっと席も立てずに見続けていました。

すごかったです。

感動しました。

自分も帰って、早く、稽古したくなりました。

今度は勝てるように、もっと稽古して、今よりも強く、うまくなりたいです。

大会を迎えるまで、精神的にも体力的にもきつかったけど、この大会に出られて本当に良かったと思います。
とても貴重な体験となりました。

最後に

この大会に出るチャンスを与えてくださり、出ると決めてからは、大会で闘えるように、厳しく指導してくださった師範…

選手クラスで鍛えてくださった先生…

自主トレに誘ってくださり組手で胸を貸してくださった先生…

稽古で一緒に汗を流してくれた夜間部の先輩や仲間たち…

Facebookやブログで励ましてくださったお友達のみなさん…

負けちゃったけど、たくさんの人に支えられてあの試合場で全力で闘うことができました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

押忍。