私は高校を卒業後、1年間浪人して予備校に通い受験勉強に励みました。
体に違和感を感じ始めたのは11月くらいでした。

最初は喉の渇きはそれほど酷くはなかったけどご飯を食べるとどことなく倦怠感を感じていた。

ちょっと疲れがたまってるせいだろうと気にせず試験に向けてのラストスパートをかけた。

大学は全部で5校受験した。試験本番で喉が異様に渇いていたのを覚えている。試験前、休憩中、試験終了後に必ずジュースを飲んでいた。このとき飲んだジュースがめちゃめちゃ美味しかった。トイレが近かったから試験前に何度もトイレに行っていた。

倦怠感と喉の渇きがありながらもなんとか受験を終え、5校中4校に合格することができた。やっとゆっくりできると思った。

日に日に喉の渇きはひどくなった。1.5リットルのコーラを買ってきて一人で全部飲み干しているのを見た家族から大丈夫?と聞かれた。トイレに行く間隔も短くなり1時間に4,5回はトイレに行っていた。体重もどんどん減っていき、身長177センチで50キロを切っていた。

自転車で野池まで釣りに行ったとき、いつもなら少し息が切れるくらいなのに、このときはものすごく息がきれてゼーゼー言いながらなんとか目的地に着きスポーツ飲料を飲んだ。

ある日テレビゲームをやりながらソファーで眠ってしまっていた。確か昼食にレトルトカレーを食べたのを覚えている。
その日の夕方、仕事から帰ってきた母に連れられて近くの内科を受診した。医師に状況を説明すると血糖値を測られた。数値は500を超えていた。体が怠くて自分に何が起こっているのか理解できないまま総合病院に連れて行かれすぐさま入院することになった。
入院してすぐに点滴を打ちその晩は食事を取ることを許されなかった。空腹と戦い深夜まで眠れなかった。まさか自分が1型糖尿病になったなんてこの時まだ信じられなかった。