2024.6.29 NHKBSで、

「新 爆走風塵 中国 トラックドライバー 生き残りを賭けて」

のドキュメンタリーを見ました。

”2017年「爆走風塵」、2020年「絶望のトラックドライバー」に続く第3弾!中国経済が失速し、苛烈な競争にさらされるドライバーたち。少しでも良い稼ぎを求めて選んだのは、ハプニング続出の過酷な道だった。”

 

https://www.nhk.jp/p/ts/L8MG45Y4RX/

 







 

今回は、東北部の出身の男性ドライバー 張さん。

中国の正月 春節に5年帰っていない、と。周囲に借金をしていて、帰りにくい。借金を返さないで、のうのうと正月に帰ってくるなよ、ということらしい。少しの休みも稼がないと。

 

張さんは、家に帰った。(正月ではないときと思われます。車検のためと言っていた)

一人息子は、大学に進学が決定。仕送り等々で、今後年間70万かかる。

張さんは一家で食卓を囲みながら

「俺も大学に行きたかったが、貧しく行けなかった。俺の分まで勉強してくれ!」とは息子に言う。

張さんを大学に行かせてやれなかった実父実母の前で、それを聞いた親御さんはどんか心境だろうかと、心配したが、

息子は「時代だからしょうがないよ」と言っていた。その言葉は、親御さんは救われたかな。

 

その実父にガンがみつかり、多額のお金(300万円以上だったと思う)がかかり、借金をして賄うも治療の甲斐なく父は亡くなる。

中国は、日本のような健康保険制度が整備されてなくて、医療費が高いらしいということは、この前 NHK地上波の”ドキュメント72時間”で、中国のガン病院の傍の貸し台所を映していた回で、知りました。ガンになったら何百万円というお金がかかる、というのは、、、人口が多すぎて、一人ひとりの幸せは後回しなのか、、、

 

張さんは、実母と妻とを残して、トラックドライバーとして働く。

 

大型トラックは自分の所有。トラックといっても、トレーラーだ。でかい!

タイヤも一本2万5千円くらいしたとか、言ってる。

 

途中からみましたが、

中国国内だけでは、稼ぎが少なくなってきたので、ラオスからバナナを運ぶ仕事を請け負う。

弟分の劉さんと一緒に。劉さんのことを弟と言っていたので、本当の兄弟と思っていましたが、だんだん仕事の相棒ということがわかりました。

 

ラオスの道は舗装されていない箇所もあり、そんな道を大型トレーラーで行く。途中、地元民の小型トラックがぬかるみにはまって動けない。ここでモタモタしていると約束の時間に間に合わない。張さんは、リーダーシップを発揮し、地元民たちに指示を出して、なんとかそのトラックをぬかるみから脱出させることに成功

 

途中の峠は、夜は盗賊が出るので、昼間に走りたい。舗装されていない道路は、トラックに負担がかかる。そしてトラブル発生。劉さんのトラックのスプリングが折れるハプニングがある。修理屋に行く。スプリングの部材が、ラオスの山奥では高い。そんな高い部材代を支払うと、せっかくの運送費が吹っ飛ぶ。なんとかまけさせようと交渉するも、そんな値段では仕入れ値にもならないよ、と断られる。

張さんは、劉さんのトラックの折れたスプリングの箇所に木材をかまして、針金で固定して、応急処置をする。これでどうにか、中国まで行こうと。すっかり日が暮れた中、トラックは進む。

 

ラオス側では、途中検問所のようなところで警察に罰金を要求される。なんの罰金なのか、意味がわからないが、中国語ができる地元民に通訳を頼む。彼によると警察は小遣いを稼ぎたいだけだと。折衝して、罰金をまけてもらう。途上国あるあるですね。

 

どうにかこうにか、国境の検問所にたどり着くが、そこは検問を待つトラックの列で大渋滞。弁当を売りに来るバイクの弁当売り。彼も以前はトラックドライバーだった、と。俺も弁当屋になりたいよ、と声をかける張さん。弁当売りは、これはこれで大変なんだよ、と笑いながら言う。

 

国境の検問所を越えるまでに丸1日かかってしまった。中国側にはすぐにドデカい物流センターがある。そこが目的地。無事に荷物のバナナを届けられた。荷主からバナナのチェックを受け、色もいい、傷んでいないと合格点をもらう。お金の授受はスマホでやっている。現金ではない。国境の辺鄙な町でもITが発達している点は、さすが中国なんだなあ、と感心してしまう。運賃は14万円。なんやかんやで、赤字らしい。

 

------------------  続きます