らんです！
今日は
らんな劇場
「神翼の系譜」
2年前の真実の第三話です。
悲しいお話が続きますが……
ごめんなさいです。
これは、避けて通れないので。。
最初から見る時は、こちらから…
過去記事のリンク集【らんなび】
さて、そろそろ大詰めです。
もう少しだけ……
お付き合い下さいね(o^-')b
それでははじまります！
ぶーーーー(はじまる音)
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しばらくの静寂。
時が止まったかのように
なんの音もしない。
大変なことが起こっているはずの
目の前に見えている惨劇が、
全く入ってこない………。
わたしは……。
わたしは……。
はっ！
倒れこみ動かなくなったあいりに
呆然としていたゆうらんは
われに返る・・・・・。
じきに、ゆうらんに…
とてつもない怒りの感情が湧き起こる。
ゆうらん「わたしの………、
大切な…………ねえさんに
なんすんのよぉーーっ！！」
刹那…
緑色に輝く、
大きな大きなサンクチュアリが
ゆうらんの足元に
展開され・・・・
バサッ！
隠されていた大きな羽根があらわになる。
ビルディワーム「な！なにっ！？
白羽根が・・・
もう一人っ・・・・！？」
暗い色を潜ませた眼差しを
ビルディワームに向け・・・。
低い声でゆうらんはつぶやく・・・。
ゆうらん
「ゆるさない・・・
あなただけは・・・っ！
ゆうらんをはげしい憎悪の感情が
包み込む。
サンクチュアリはますます大きくなり、
ゆうらんを完全に包んでいた。
ビルディワーム「く・・・・くそっ！
はぁっっ！ バジュ
はぁっっ！ バジュ
あいかを葬った赤い槍も、
ゆうらんのサンクチュアリに
ことごとく吸収される・・・。
焦りだすビルディワーム！
それをバカにしたように見下し
冷たい目で淡々と呟くゆうらん。
ゆうらん「むだよ・・・。
あなたなんかに・・・。
破れるわけないじゃないっ！」
ゆうらん「はぁぁぁぁぁぁっ！！！！」
ゆうらんが最大限の気を込めると、
大きく膨れ上がった
サンクチュアリが、、
徐々に赤みを帯びてくるっ！
緑色に輝くサンクチュアリが、
どんどん赤く、紅く、
変化していき、さらに輝きを増すっ！
そして、
その周りには大きな大きな渦が起こり、
ゆうらんの紅いサンクチュアリに
どんどん吸い込まれていく。
ゆうらん「これで・・・
おわりよっ！」
ロストチュアリっ！
ゆうらんの手から
膨大な魔力が放出される。
神に背き、破壊を求めたゆうらん・・・
最大限の魔力を凝縮した
ロストチュアリは、
ビルディワームを完全に飲み込み・・・
存在自体を破壊しようとしていた・・・
………………ままっ
…………？？
ゆうらんの脳裏に
なぜかフラッシュバックする
子どもたちとのおもいで・・・。
それは懐かしく、優しく、
楽しかった
大切な思い出………
らんな「わたし、卒業したら
ママみたいなヒーラーになるんだ！
またいろいろ、おしえてね！」
らんち「いてて、けがしちゃった。
ボクも支援魔法覚えなきゃかな……
とりあえずママぁ、治してー」
らんにゃ
「わたしは魔法使えないけど、
この……くすりがねっ(o^-')b
わたしの………まほうなのにゃ！」
うらん「ねぇ、ままっ！
わたしねっ！
けがしたねこちゃんを
かいふくできたんだよ！
すごい？
ねぇ・・すごい？」
母として……
支援を教えてきた師として……
目まぐるしく
思い出がどんどん蘇る……。
………ままっ！
ゆうらんに迷いが生まれ……
………放出される真紅の光の帯が
………歪んだ………
異変を感じ、
ふと、我に返るゆうらん！
ゆうらん「し…しまった……っ！
ぎゃ……逆流……っ！？」
ゆうらんの身体が飴のように
引き伸ばされ……
ビルディワームのほうに
吸い寄せられるっ！！
ゆうらん
「きゃああぁぁぁぁっ！！」
つづく
神翼の系譜⑩へ
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