一日で読み終わりました。昨日読了の「ゴールデンスランバー」の翌年に本屋大賞を受賞した湊かなえ著「告白」。
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
669円
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「告白」というより「復讐」というタイトルがふさわしいのにあえて「告白」としたのが、スタートからぐいぐい惹きつけた効果だと思います。一つの事象をマルチな視点で順に語っていく手法はよくありますが、全員の内面は違っていたことを披露していくところに苦心の跡がみえ小説の出来栄えを楽しみました。中学生活を舞台とした仲間やいじめ、がり勉や馬鹿、熱血教師とモンスターペアレント、マザコンと子供への溺愛を題材に作者の誰に向かってか分かりませんが、「馬鹿野郎!」という叫びを聞いたように思いました。
途中から、そうやってひねくれて読んでみました(笑)
これが湊かなえさんのデビュー作とは、素晴らしい筆力だと思いました。
本日、10,860歩でした。