首記の件につき、本当に今回は残念過ぎる、最悪な結末となってしまっています。

当方はドラマも原作もチェックしていたわけではないので、何か雑感すら述べるのも場合によっては顰蹙買うのかもしれませんが、一言だけいえば、原作が漫画にしろ、小説にしろ、映像化(アニメ化、実写化)といった二次創作をする際は、原作及び原作者に対して敬意を払うのは当然でしょうし、二次使用するにあたり、原作者側の意向(原作忠実再現路線、或いは、オリジナリティ要素(設定も認める等々)可能か)もきちんと確認し、尊重し、其の上で契約書を取り交わし、制作(製作)上、製作後トラブルのないようにする、それに尽きるのではないかと思います。

 

「くだんの」脚本家のスタンスは、よく分かりませんが、「原作クラッシャー」の異名もあるとかないとかで(ヤフコメコメント)もともと原作ファンからは煙たがられていたようですが、当然映像制作するにあたっては、脚本家なりのオリジナリティを出したくなることもあるでしょうし、二次創作はいろいろな選択肢があるということだと理解しますので、原作どおりの作品が出来上がらない場合は当然にあるわけで、原作者の意向(原作に極力忠実にしてほしい)通りの作品ができず、やむにやまれず、原作者が今回急遽シナリオ作成したみたいなケースになるのは、ほんとにただの「ビジネス上のトラブル」ではないでしょうか。

(ただのビジネス上のトラブルであるといえるのは、契約上原作忠実路線を約束していたのに、勝手に約束を無視して、独自の設定を加味した脚本を書いたのではなく、何かの手違いでくだんの脚本家へ原作者の正しい意向が伝わっていなかった場合に限りますけれど)

 

くだんの脚本家が原作者側の意向を敢えて無視したならたしかに悪質ですし、或いは、原作者側の意向は把握していても、「この程度なら」の感覚でもし重要な設定を変更して脚本を書いたのであれば、「意識の差」ともいえると思いますので、原作に対して自分なりの新しい要素を取り入れたいならやはり原作者側へ必ず確認取るのが、今回のケースは「礼儀」かと。契約上の義務ともいえるかと思います。(原作者への敬意以前に、ビジネス上つまり「信義則」の観点から)

 

くだんの脚本家はビジネス上のトラブルに関し、悪びれなく、SNS(インスタ)へアップしたことは、契約に対する意識(ビジネスマナーの認識)の差が出てしまったところもありますが、そもそもファンからのドラマの後半部の出来の疑問・指摘に対して、「保身的行為」(自分としては非がなかったという趣旨のコメント、演者との写真のアップ。SNSに上げればファンも味方する、納得させられるという思惑も)に走ったのがいい歳した社会人として人間的にかなり未熟だったというところかと思いました。

(原作者としては、くだんの脚本家に(悪意のあるなしにかかわらずかような)「自覚のない」行動を見せられては自分は悪者扱いにされ、関係者に裏切られたと絶望するでしょうし、TV局含めたドラマ制作者側、或いは出版社側から何らかのコメント(説得、たしなみ)があれば尚更)

 

くだんの脚本家はほんとうは個人的にはかつてフジテレビでオリジナルドラマ「めだか」という作品があり、その脚本がくだんの脚本家が担当していて作品自体ほんとうにそのときは感動したので(DVDセットまで当時買ってしまった)今回の件はほんと残念でなりませんわな。

 

制作者側、出版社側でビジネス(契約)や信義則を忠実に履行する意識が足りなすぎる、傲慢な?関係者がいたのか、双方とも原作者へ寄り添う姿勢が不十分なところがあったのか、構造上おかしなところがそもそもあるのか、いずれにしろ、ゼロから作り上げる原作者が一番苦労されているのだから、という敬意・配慮をこれまで以上に意識して実践することと、P始めとした製作者、制作者側の「大金かけて大勢で作っているのだから、多少はね云々」という傲慢さ、甘えはなくす方向でいかないことには、結局泣き寝入りするクリエイター(原作者)はなくならないということなのでしょうね。

(結局ネットのヤフコメのコメントやツイッタ(X)で言われているレベルと変わらない内容を大半ダラダラ書いてしまいました。原作忠実路線、オリジナリティ云々以前にきちんと成功している二次作品はたくさんあるのですから、基本的には関係者は大半の方々が普段から真摯に向き合って不断の努力で苦労して作品作りしていることは無論認識していますので、今回はその関係者の誰か、何かにトラブルがあったということで、こんな結末になって「部外者」からみてもあまりのことで言葉もなかったので、今回雑感を記しました。「〇〇を通して」という取引の場合、〇〇がしっかりしないと当然トラブルになるので、何か今回の原因はそこにもあるような気がします。〇〇の経路が長いほど伝言ゲームのように?伝えたい主旨、報告すべき内容が当初の通りすべて伝わらない恐れも出てくるので、尚更ビジネス上は慎重さ、真摯さ、能力が問われるのですが)