国立博物館で大安寺の仏像 | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

最初は見る積もりも無かったけれど

国立博物館で開催されていた

大安寺の仏像展を見学しました。

埴輪を見ようと思ったのですが

入場料の範囲で楽しめるので

ちょっくら立ち寄っただけ。😁

 

ところがビックリ!

なんとフラッシュを使用しなければ

静止画の撮影がOKなのです。😲

これは願ってもない!😍

ただ、一眼レフを持っていなかったのが

悔やまれます・・・・・・・🤮

 

 

楊柳(ようりゅう)観音菩薩立像。↑

大安寺の仏像の特徴は

奈良時代の木彫の仏像が伝わる事です。

木彫の仏像は平安期以降に主流になるので

奈良時代の木像は現存する例が少なく

木仏の先駆的な存在と言えます。

素材は恐らく榧(かや)だと思う。🤔

 

 

仏像は大陸から伝わりますが

緻密な表現が可能である事から

日本では榧の木に白羽の矢が立ちます。

首飾りも胴体と同じ木から彫っています。

かなり細かい作業ですね。 😃

更にお顔の表情のディテールも緻密で

こめかみ部分の筋肉の盛り上がりまで

忠実に表現しています。

 

 

経年変化による傷みがあるものの

1,200年以上も前の仏像

しかも、木彫りのものを眺める機会は滅多にありません。

 

 

もしもこの企画が撮影禁止であれば

ブログのネタにしないだろうし

いろいろと調べる事も無かった筈。

展示する仏像は魂を抜いているので

国宝でもフラッシュなしの撮影は許されても良いのでは?📷

(大安寺の仏像に国宝はありませんけど)

いくら信仰の対象だとは言え

興味を持たないと何も始まりませんからね。 

 

 

聖観音菩薩立像。

展示されていた7体の仏像の中で

この聖観音が一番好きです。

 

 

涼しげな表情に好感が持てる。😍

大好きな東大寺の四天王を思い出しました。

天平期の仏像は写実性に優れており

聖観音も生身の人間のような表情です。

楊柳観音同様、首飾りがお見事!

 

 

横からのお姿も素敵。↑😍

癒しを感じる佇まいですね。

実は大安寺には参拝しているのに

その時はこんなに素晴らしいなんて

思いもしなかった・・・・・・・😁

やはり、一度訪問したくらいでは

なかなか印象に残りません。

 

 

増長天。↑

 

大安寺は日本初の国立寺院。

前身は最も重要な寺であることを意味する

大官大寺という名称でした

その後、平城京遷都により現在の地に移り

大安寺と呼ばれるようになります。

どうやら仏像の収蔵庫の建て替えを計画しているみたいで

クラウドファンディングで

資金を募集していたようです。

なるほど、そういう事だったのか・・・🤔

 

撮影させて頂き興味を持ったので

「寄付してみようか。」と思ったりする。

 (第二回は既に終了)

収蔵庫が完成したら訪れてみたいなぁ。

撮影禁止だったりして・・・・・😲