塚廻り古墳群4号古墳:こんなの初めて!? | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

藤本観音山古墳の次は群馬県に向かいます。

とは言っても藤本観音山古墳自体が

群馬と栃木の県境から数百mの距離。

次の目的地は群馬県太田市の塚廻り古墳群第4号墳です。

 

古墳に近づくと標高が高くなるのが常ですが

塚回り古墳群はず~っと、‟べた”です。😲

看板が無ければ見つけるのは難しいと思う。

 

 

田圃の真ん中に埴輪と共に復元されてます。

以前からこの古墳の存在は知っていましたが

何故か訪れていなかった。😲

墳丘長22.5mの前方後円墳で

6世紀初頭の築造だといいます。

田圃の下に埋まっていた「埋没古墳」で

土壌改良工事の際に発見されたそうです。

 

古墳群の見取図はこんな感じ。↑

赤く囲っているのが4号墳です。

ペッタンコでしかも

4号墳周辺では古墳が重なっています。

 

古墳の規模や場所から推測すると

有力豪族の墓では無さそうです。

でもねぇ~、かなり凝った古墳なのです。🤔

 

 

これだけ低いのに一応段築で

墳丘には土器を巡らせています。

一説によりますと被葬者は

「村長」(むらおさ)的な人物らしい。

 

後円部には細長い形象埴輪を立てて

存在感をアピールしているような・・・・😲

墳丘の低さを埴輪で補っているのかなぁ?

 

 

4号墳で注目すべきは埴輪です。

前方部に規則性を持って並べられています。

埋没古墳は殆ど目にした事が無いので

比較するのは難しいけれど

埴輪が国宝になった同じ群馬の綿貫観音山古墳と比べても

かなりレベルの高い埴輪だと思う。

それが証拠に国の重文に指定されてます。

 

 

埴輪の中で有名なのが「跪座の男子」。↑

これはレプリカですが良く出来ています。

 

 

こちら(↑)は本物です。

髪の毛や籠手(こて)の造りが精巧です。

眺めていると、みょ~な気がしてくる・・・・

何故か表情に引き込まれてしまう。😲

 

低湿地帯に作られた古墳にしては

埴輪は違和感を覚えるほど豪華。

 

木造アパートに住んで

ベンツに乗っているような感じだなぁ~😁

 

古墳時代にも様々な嗜好を持った人が居たのでしょうね。

 

再度栃木県に戻ります。