茅ヶ岳:深田久弥終焉の山に登る | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

谷川岳で腰の回復を確認したオヤジ。

二週間後にまたもや登山に出かけました。

今回も初めて登る山で

甲州の茅ヶ岳(かやがたけ)です。

山域で言うと、奥秩父になるのでしょうか?

地図を見ると数年前に登頂した瑞牆山に近い。

でも、地質は全く異なります。

山容が八ヶ岳に似ている事から

「ニセ八つ」とも呼ばれたらしい。

 

 

茅ヶ岳は「日本百名山」の深田久弥終焉の地。

登山中に亡くなった事は知っていましたが

まさか奥秩父だとは思っていなかった。😲

ここなら日帰りで登れます。

 

 

という訳で、所沢の自宅を午前5時に出発。

思いの外、駐車場は満車に近い。

人気があるみたいですね。

 

 

駐車場の脇でパンフレットを配布する

地元の方がいらっしゃいました。↑

登山地図まで掲載されています!😊

茅ヶ岳で観光客の誘致を考えているのかなぁ?

 

今まで、いろんな山に登りましたが

駐車場でパンフを配る山は初めです。

 

 

準備も整いスタートします。

いつものセイコーアルピニスト。😁

いいなぁ~、この大衆的な文字盤が・・・・

 

 

最初は森の中を緩やかに登ります。

まあ、どの山も最初はラクチンです。

でも山容(一枚目の画像)からして

頂上直下の急登が待ち構えている筈。😰

 

 

森の中はとても静か。

茅ヶ岳の登山で気が付いたのは

鳥の鳴き声が全く聞こえなかった事。

この季節は鳥が鳴かないのかなぁ?

そんなことないと思うけど・・・・・🐦

 

 

歩き始めて30分くらい経つと

大きな岩が目立ち始めます。

恐らく噴火の際に落下した火山岩だと思う。

これ(↑)は安山岩でしょうか?

岩の‟割れ方”がそんな感じします。

ああ、言い忘れていました。

茅ヶ岳の素性は火山です。🌋

 

 

谷川岳で登山靴の靴底が剥離し始めたので

12年ぶりに新調しました。

購入したお店はモンベルのアウトレット。

先代は25,000円前後でしたが

今回は7,000円ほど安かった。

「旧モデル」という事ではあるけれど

先代よりも剛性感が劣る気がします。

でもテントを担いで登る事も無いので

これで充分でしょう。

 

 

整備された登山道を一時間程歩くと

「女岩」という奇岩が現れます。

名前の如く女性の「ナニ」の形をした岩らしいのですが

落石の危険があり、近づく事が出来ません。

そして、女岩をやり過ごすと

直ぐに急登が始まります。

ここは女岩で興奮して

アドレナリンを分泌しながら登りたいところです。

とても残念!!😁

 

 

火山岩がごろごろした坂道を登り

稜線に出ると更に急登が続きます。

そして稜線の途中に

「深田久弥先生終焉之地」と書かれた石碑が!

1971年3月21日 享年68歳。

 

「日本百名山」は間違いなく名著だと思う。

独特の雰囲気を持った文体は

読むほどに心地良い。

 

安らかにお眠りください。🙏

 

 

深田さんの記念碑が現れれば頂上は間もなく。

1,704mの山頂に到着しましたのは良いけれど

生憎、な~んにも見えません。☁️

 

 

山頂に周辺の立体模型が置かれていました。

オヤジはこういうのが好きなんです。

模型を撮影して落書きをしたのが上の画像。

南北を走る糸魚川静岡構造線(赤い線)は

ユーラシアプレートと北米プレートが鬩ぎ合う断層。

当然地下でマグマの活動が活発になり

周辺に火山が生まれる訳です。

八ヶ岳や茅ヶ岳はその代表的なものでしょう。

 

それにしても糸静線は面白い。

日本の主な山地は日本列島に沿って平行に走っているのに

日本アルプスは列島に対して垂直になります。

これが糸静線のエッセンス也!!☀️

 

地質の事を考えながら山に登ると

いろんなものが見えてくる。

 

 

ガスって何も見えないので

山頂でゆっくりします。

茅ヶ岳の隣に金ヶ岳がありますが

このガスではロケーションも期待できないので

食事を済ませて、のんびりとコーヒーを飲む事にしました。

山でコーヒーを飲む時は

荷物を増やしたくないのでシェラカップを使っています。

てもこれって、なんだか味気ない。

やっぱりマグカップの方が良いのかも。

 

 

山でピーナツチョコを食べたのは初めて。

予想以上に旨かったなぁ~😊

 

 

下山開始。

下りは登りルートの西側のコースを採ります。

登りよりも歩き易い道でした。

でもこのルートで登ると

深田久弥終焉の地が遠くなる。

 

下山道の途中にも火山岩が転がっていました。

上の画像はてっぺんが平らで

諏訪大社の硯石を彷彿とさせる。

硯石はどう考えても守屋山の火山岩ですよ。

安山岩じゃないのかなぁ~?

 

 

パンフレットの「茅ヶ岳でよく見られる植物」の中に

何故か入っていなかったトリカブト。↑

毒性を持つ事が災いしているのか?

 

 

登山口の「深田記念公園」に降りてきました。

毎年4月の山開きの際には深田祭が催されているそうです。

石碑に刻まれた「百の頂に百の喜びあり」。

 

茅ヶ岳って、良い山ですわ。😃

また登りたい。