肝臓疾患の事例を調べていて、色々と分かった情報。
まず、「門脈シャント」のこと。
蘭丸の場合、肝生検でこの「門脈シャント」か「微小血管異形成」かのどちらかの可能性に絞られた。
前回の胆汁酸の数値と、門脈シャントに多い尿結石が確認されなかった点などから、
蘭丸は門脈シャントの可能性は低いので、『微小血管異形成』ではないか?という結果になった。
でも門脈シャントの可能性も完全に消えたわけではない。
最近、小刻みな震えの発生などからまた門脈シャントの可能性も浮上しだしてきた。
また門脈シャントは先天性のものが多いと聞いてたはいたけど、肝臓疾患から門脈シャントになることもあるそうで…。
今、門脈シャントの可能性は薄くても、これからなる可能性だってあるらしい。
門脈シャントだった場合、手術で完治が可能な場合があると聞いていたけど、
実際の手術の内容などを調べていくうちに多くの事実を知った。
場合によっては、手術そのものを実施できないこともあるという。
手術ができたとしても、その成功率が状況によってかなり低いこと。
様々な事例があるので一概には言えないけど…。
例)⇒○○の場合の手術の成功率は、50%…。
●●の場合の成功率は、30%…。
××の場合は、10%以下…。
こういう実際に成功率を聞かされて、それぞれの思いで選択をされた飼い主さんの話を読んだりしていると
本当に胸が苦しくなる。
一番高い成功率がそれでも50%ってどういうこと?
半分は、成功しないってことだよ?
手術が可能な場合、手術費用が40~70万程度って記載をみつけた。
それが手術を選択するか否かの悩みにもなってる飼い主さんの書き込みも目にした。
私はお金さえ払えば完治できる可能性があるって分かってるのなら、
躊躇することなく選択すると決めてるのでそこは悩むことはないと思うけど。
ただそこに、「成功率」っていうのが入ってくると…悩むよね…、うん。
1歳や2歳の若いワン達が、「手術をしなければ、このままでの生存は1~2年」と宣告されたりしてる現実を知って、
怖くてたまらなくなった。
先日、某芸能人の愛犬がで亡くなった話題があがってた。
そのワンちゃんも、門脈シャントだったそう。
ひとごとではなかった。そのワンは7歳で亡くなったということ。
それでも、門脈シャントで7歳まで頑張って生きた…っていうのを読むと
7歳でも頑張ったほうなの?ってすごく悲しくなった。
普通のワンで考えれば、7歳なんてまだまだ若い。
こんなに若くして亡くなってしまって…って感覚なのに、門脈シャントの子達の中では
7歳でも頑張ったになるんだ…って。
それだけ、門脈シャントが難病だということ?
それを見て色々な内容を調べた結果、門脈シャントのワンたちの多くが若くして亡くなっている事実を知った。
確かに、蘭丸もこのままでは「5~6歳で亡くなる可能性がある」とは言われた。
でも「可能性」なだけであって、漠然としか考えてなかったけど。
実際に若くして亡くなってしまったワンたちの話を読んでいると、
今まで楽観的に考えていた自分の危機感のなさに腹が立つ。
そして、蘭丸もそれらの可能性を持っていること。
私が今まで考えていた「可能性」というものは、極端な話をすると、
「交通事故にあって命を落とす可能性」程度のもの。
この例えで分かる?
そりゃ、車にも乗ってたら交通事故にもあうかもしれない…それで命を落とす可能性があるかもしれない…
でもそんなのは私に限らず、誰にでもその可能性はあって。
「命を落とすかもしれないから、車は乗らない」このくらいの考えの人はいるかもしれない。
でも車に乗らなくても、バイクでも自転車でも、徒歩でも交通事故にあう可能性は誰もが持ってること。
だからといって、「外に出ると、交通事故にあうかもしれないから、一生家から出ない」とか。
そんな人はいないわけで…。
皆、外に出た時点で交通事故にあう可能性は持ってるけど、誰もそんなこといちいち考えて生活なんてしないよね?
それと同じ程度の可能性…の考えだった。
でも蘭丸の状態は、そんな誰もが持ってる「可能性」ではないということ。
蘭丸の場合、大雪の日に車を運転しないといけない…という前提があって、事故を起こさない為に何ができるか?を考えている状態。
(交通事故の話に例えるとね)
「大雪だ」と事前に分かってるから、前もってスタッドレスにしておこうとか、チェーンの準備をしておこうとか…
それでも晴れの日の運転に比べれば、事故の可能性は高くなる…。
もっといえば、車に乗らない人に比べれば、ますます可能性は高くなる。
たとえ話をしたつもりが、ますます分からなくなるというこのモドカシサ…(涙)
私の国語力のなさを呪う。
どうやったらこの今の気持ちを伝えられるのかな?
なんしか、蘭丸の可能性というものに関しての考え方が、あまりにも漠然で誰もが持ち合わせている可能性というレベルの認識だったってこと…。
結論からいうと、『軽く考えてました』ってこと。
長々と例え話なんか出したけど、この一文で済んだという話…。(涙)
最近気になってる蘭丸の震えに関しては、「門脈シャントで多々見られる発作の痙攣」なのか、
単なる「震え」なのか…私には見分けがつかない。
痙攣といっても、食後の痙攣もあれば、食前の低血糖の状態でおきやすい痙攣(カムカムの低血糖の発作みたいなの)もあるらしく、
アンモニアによるものなのか、低血糖によるものなのか…それも見分けがつかない。
食後に起こるという点では、アンモニアが体内に回って震えが起きているのでは?という点が強くなってきた。
だとすれば、これが門脈シャントでいう「食後の発作⇒痙攣」ではないの?
ただフラツク、嘔吐…って部分では思い当たる点はない。
門脈シャントでよく見られる、原因不明の食欲不振っていう点は、
蘭丸の処方食の食いつきの悪さを見てると、もしかしたら…と思える部分はある。
門脈シャントの子達は、動物性の食べ物よりも野菜などを好む傾向があるとか…。
蘭丸に野菜なんて食べさせる機会がないので、分からない。
結局のところ、肝生検をして可能性が2つには絞られたけど
もやもやする気持ちは消えない。
検査結果を聞いた直後は、全く何も分からない状態から2つに絞られたことで
多少スッキリした気持ちはあったけど…。
今、またモヤモヤした気持ちに戻ってる。
分からないことが多すぎる。
また時期を見て(特殊な血液検査の結果の推移を見て)門脈シャントか否かを判断するためにCTも考えましょうといわれてるけど、今の状態を見てるとやっぱりCTはしたいと思う。
もう徹底的に原因を調べたい。
でも残念なことに、前回の肝生検で麻酔を使ってしまったので暫くは使えないのでCTもできない。
こんなことなら、最初から肝生検とCTを1回で受けてしまえばよかったと思う。
本当に、今になって自分の選択に悔やむとは思ってなかった……。
でも今何を言っても仕方ないので、とりあえずは火曜の日帰り検査入院の結果を見てから考えるしかないですね……。
どうか結果が悪くなっていませんように。
門脈シャントってはっきりわかって、手術によって完治できるのであれば、そのほうがいい…って今まで思ってきたけど(私の一番の目標は「完治」だったから)、でも手術そのののの「成功率」とかいうのが加わってくると
また別の悩みができるだろうし…
だからといって、「微小血管異形成」で完治ができずに一生今の状態で維持しながらビクビク生活していかないといけないのか…というと
それはそれでやっぱり辛いところ。
どっちにしても悩みは尽きない。