緊急事態宣言下でもGWの旅行者がまあまあいるニュースが流れているが、これは旅行者を責められない。

この1年で世界は激変し、ウィルスとの戦いの世の中になった。
そう、我々は「戦っている」のだ。
「自粛」という忍耐は地味だから戦いに見えないけど、間違いなく「戦って」いる。

殴り合いのケンカなら5分くらいだから要らないけど、今みたいな年単位の長期戦に一番必要なのは「補給」だ。

太平洋戦争の時、ガダルカナル島とかインパールで日本は補給を軽視して根性論でコトを進めようとして何万人と餓死したのは有名な話なのに、行政は「自粛」という根性論を説いて、今みたいな状況でも殆ど「補給」をしない。
一方アメリカはじゃんじゃん補給しまくって元気な兵隊で戦って勝利したわけだ。

なので、「自粛」しないで「行動」しちゃってる人は「腹が減って戦えないから戦闘を放棄している状態」なだけだと思う。
実はまともな思考回路だ。

そして、今の「補給」はズバリ「お金」。
「金はやるから家に居ろ!」としたら人流はかなりおさまるはずだし、わかっているはずなのに、未だに「自粛」という名の根性論を押し付けて補給をケチっている。
お陰で「政府は高齢者を減らしに来てる」というトンデモ陰謀論も真実味を帯びてくる始末。

戦後75年とか経ってるけど、日本という国の本質は変わらないんだなあ、という話。