フジテレビの凋落が止まらない。

俺が若い頃はテレビといえばフジテレビ。
フジテレビはテレビの王様。
流行はフジテレビから。
それが今じゃ、あの時の面白さを完全に失っている。

世間では「お台場に行ったから」とか、「バラエティ番組がコンプライアンスに薄められてる」とか色々言われてる。

とりあえず自分の意見としては、
「フジテレビの発していた面白そうな胡散臭さをネットが殺した」
としたい。

何故そう思ったかというと、「キャッチ ア ウェーブ」というサーフィン映画があった。
この前自殺した三浦春馬主演映画だ。
制作は共同テレビ。要するにフジテレビだ。
三浦春馬が自殺したタイミングで見てみたけど酷い映画だった。
とにかく見映えよく、外面のみを取り繕ったスカスカなクソ映画。
ラストシーンなんかもう最悪で、歴1年でパイプラインに挑戦してる。
こんなんまさに自殺ですやん。

また、「ビーチボーイズ」という大ヒットした月9ドラマがあった。
良い大人達が海沿いでお洒落に過ごして、最後はオッサンがサーフィンして死ぬというこれまたスカスカなドラマだった。

しかし、これらは当時ヒットした。
俺のまわりもみんな見てた。
何故か?

理由はみんな本当のことを知らないから、「なんとなくお洒落な胡散臭さ」を楽しめたのだ。
サーフィンの師匠役の竹中直人が波待ちできなかったことに気づかなかったのだ。

しかし、ネットで本物が手軽に見られるようになるとこれらは子供騙しにすらならない。
みんな大人になったしね。
ネットのお陰で子供も賢い。

つまり、フジテレビはこの「なんとなくお洒落な胡散臭さ」パターンのコンテンツ作りがスゴく上手かったんだけど、これは所詮偽物。
ニワカがバレてしまう現代ではフジテレビ的な雑な偽物は本物に負けることで完全にオワコンになってしまった。
めちゃイケや、小室ファミリーが廃れたのも同じような理由。

復活には新しい価値観を生み出す必要があるが、坂上忍に頼っているようじゃ難しいかもしれない。