究極のビオトープ田んぼの稲作日記 | Do It Yourself!

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自作品の写真や日々感じたことを日記のつもりで書いてます


5月2日 夕暮れ時田んぼへ向かう山道を上がっていく
フジが山を彩りとても美しい場所
山奥のこの場所は使われなくなった田んぼがあちこちにある。
縁あって10年以上使われていなかった田んぼを使わせていただくことになった。

田んぼ…というよりもまるで沼のようだ

人が立ち入らなくなり水草が半分以上を覆い尽すこれぞ『本場のビオトープ』がここにある


  今年はあらかじめ発芽させた籾を撒く方法で直播を行う
しっかりと割と均一に手撒きした

5月15日 芽吹きはじめた周りの緑がだいぶ濃くなってきた
撒いた籾ははたして…

籾が無い!
撒いた籾がまるで見当たらない、たべられてしまったのだろうか?
何の水草だろうか?見たこと無い草がチラホラ生えてきていた

5月22日

なんと!黒いデカイ何か、が近づいてくる…と思ったら珍しい、これはゲンゴロウだ!タガメならもっと驚きだったが見たという話をまるできかない…絶滅した??こんな山奥の田んぼにもいないのだとしたら本当に残念な事だ
田んぼの半分以上進出してきている葦を気合で引っこ抜く
引っこ抜いては放り投げの繰り返しで流石に肩にくる
まだまだ気が遠くなるほどの量だ、素手でどこまで太刀打ちできるだろうか…後もう少し追いやりたいが疲れたので後日やろう
ここは生き物たちの宝庫だ
大型の葦は最終的にできれば取り除いて、稲の栽培スペースを広げたいと思う。既にある水草は所々残し水は稲刈り時も抜くことはしない、今いる沢山のイモリやゲンゴロウ、ヤゴの住処を確保しながら勿論ここも不耕起、農薬無しで生き物との米づくりを新たにしてみるつもりだ
果たしてこんな環境でも育つだろうか?

直播は稲が姿を表すまで一ヶ月はかかる。
こちらは下界にある2畝の小さい田んぼ
ここは4月13日に蒔いてやはり一度姿を消して見えなくなったのだが、一ヶ月半頃経過した5月30日このように撒いた所のほぼ8割か9割?芽が出てきてくれたのだ。今までは稲刈後の籾を降雪前の11月に撒いていた。何年か試験をしてきたのだが、今回のように芽を出してから蒔くよりも発芽率が悪かった。蒔いた量の半分、いや3分の1が出てくればいいとこだったのだが今年のこの方法は(この田んぼはどうなるかまだ不明だが、)他はほとんどがうまくいってくれた。
今年は初めてドローンで直播の話がニュースででてきた。どのようにやっているのかは不明だが、不耕起で苦労して手植えする人たちにとってこそ直播はとても魅力的なやり方だと思う。

どういう理屈か不明だが、このもみが見えなくなる時は根を張る良い所を土に潜りながら探しているような気がする。籾の力を信じてもう少し様子を見てみたいと思う。出なければ田植え椅子でまた手植えをするしかないか…
6月2日 畔の草刈を一部実施
シュレーゲルアオガエルの卵を発見 
危うく刈ってしまうところだった…つづく