〜構想、製作編〜胴縁脚裏取付タイプ | Do It Yourself!

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自作品の写真や日々感じたことを日記のつもりで書いてます

重荷サポーター、自作パワードスーツはこれまで

アルミ複合板バージョン↓


ステンレストングバージョン↓


それぞれ試行錯誤しながら作ってきた。
 重荷を背負わされた私が失笑されながらも実際に現場使用していたのでその効果は実証済みなのだが、改良すべき点はあった。
 材質もステンレストングは軽くて薄く丈夫なのだが、丁番の取付時の穴あけが大変だったので簡単な加工なできる一般的なホームセンターの木材コーナーにある杉胴縁(18mm✕45mm)を使って製作する。
  新作の主な改善点は、背負う荷重をこれまでもとは独立させて新たに設けた荷 台(荷受け板)で受け止める構造にした事だ。
荷受け板で受けた荷重は中心の軸を経由して真下に伝わる。横木で受け取った荷重は二本の脚へと均等(直立時膝を伸ばした場合のみ)に振り分けられながら地面へと伝わる。
今までは荷受け板は水平材の横木に直接取付さはははをのりつける 荷けるしくみとなっていた。
新型はこんな形になりそうだ

片足を持ち上げて地面から離れた瞬間は
軸足のみに荷重が集中する。(真直伸ばした時に最も支持力が働く)歩行時は左右の脚が左右が順番に膝を伸ばした状態になるので軸足がその都度左右入れ替わりながら支える仕組みはこれまでも同様だ。
この荷受け台が無い時は、脚を上げた時につけ腰の水平材の横木も同時に傾いてしまい、歩く度に中心を支点にシーソーの様に上下の動きが生じ、背負う重荷もそれに伴って揺れ動いてしまい歩き辛くなってしまう問題があった。どうすれば歩行時に横木がブレず常に水平を保つ事ができるだろうか?
新たに設ける荷台は歩行時も常に水平に保つ必要がある
その為には、横木の揺れ動きの影響が少ないこの中心の位置で真下に力を伝えられる一本の軸で支える構造にする。横木との接続部は固定式とせずに可動できる程度に緩くボルトで取り付ける事で横木の揺れの影響を回避する
新作は上からの重荷をしっかりと受け止められる荷台を取り付ける
完成形はこんな形になりそうだ
また、脚を上げると付け根部分が開く
これは考えてみると前作『田植え椅子』と同じ
身近な丁番で対応できそうだ
  



〜以下製作の様子〜
膝の部分は横にぶれないように横長丁番を入れる
片方で最大20kg程の荷重を伝える事になるのである程度しっかりと3点ビス止めのできる横長丁番を使用した
脚の付け根部分は丁番式から急遽計画変更、水道ホース(繊維入で耐圧力アップされている物が丈夫)をカットして丁番の代用として使う事にした。
出来るだけ遊びが少く隙間の無いように止める
この接続部にゴムを使い可動性を持たせるアイディアは昔造園の親方が植木の剪定時に丸太で作った自作三脚の支持脚の付け根部分に自転車のタイヤ(外側の丈夫なゴム)を使っていたのをふと思い出したから。
丁番に比べると頼り無く見えるがなかなか丈夫だ。たとえ破れても簡単に替えが効くしほぼ費用もかからない。何よりも丁番に比べると柔軟性も向上して動きの自由度が広がったのは嬉しい。
田植え椅子の時に作った12mm構造用合板の座面(110✕40cm)をそのまま使用
 滑り止めシート付きで受けた重荷がずれない
端材コーナーの手頃な板で間に合うだろう
L型金物で支える
背負う重荷の大きさに合わせて隙間なくしっかり下から支えられるように、荷受け台の高さを変更可能にしたい。ボルトと同じ穴を開けてボルトの止め位置で簡単に高さ変更できるようにする予定だ。
補助具と腰の連結方法は誰もが作業着に使っている普通のベルト
ベルト通しもホースを利用してビス止め
百均のこのサポーター、2個入りで100円は安すぎる、普通のサポーターとしてもとても使い易い
サポーターは破れにくくするために、m4 ✕16ワッシャーを噛ませてビス止め
補助具の総重量はたったの1.5kg程度!
ほとんど苦にはならない重さだ。

〜以下使用材料と概算金額〜
 (木材)
 メインの脚と腰の水平材となる材料は杉胴縁(17✕45✕1820mm )@¥250✕2本=¥500
※荷受け板は端材コーナーとかでサイズが適当なものを代用したとして¥300程)
木材合計 ①¥800

(金具類)
 ・横長丁番32mm✕2個  @350✕2 =¥700
この丁番が結構高くつく…(3点ビス止めで丈夫なので使用)
※後日判明、丁番の代用として膝部分もホースをカットして取り付けると同じ様に機能できた。見栄えは悪いけどこれを使えば丁番代は¥700減額可能
右がホースを代用した物
・L字金物 120 mm  ✕1 個  ¥150
・M4✕16 タッピングトラスビス
全部で30本程使用  100本入り/袋 で ¥350
・M5 ✕40 小ネジ  1本使用  4本/袋 ¥120
金物合計②¥1320(丁番でなくホースを使用するなら−¥700の¥620で作れる計算だ)

(その他)
・ホースは家にある物を使うう ¥0
10cmカットして4箇所(付け根部2箇所、ベルト部に2箇所)、長さ40cmあれば間に合う。
※膝部もホースにする場合には6箇所になる為60cm 必要)
・サポーター
100円ショップにて   2個入/箱  ¥100
その他合計③¥100 
①〜③合計¥2220(丁番をホース代用するなら¥1520)で重荷を回避できる。
一日の重労働に体力的にもまた精神的にも余裕を生む事ができるならこれはお安い買い物だと個人的に思う。
簡単に作れるので重荷に悩まされている方は是非一度、つくってみてはいかがだろうか?
直立姿勢(両脚支持)
一本踏み出す(片脚支持)
高さ変更はボルト位置で変更
長い荷物は低く設定
短い荷物は高く設定


〜実演編に続く〜