起業したい学校の先生へ
これまで先生として働いてきたので
ライフワークとなる新しい仕事で起業したい・・
そんな前向きになっている方
もしかして、これまでの経験を活かして
「教育アドバイザー」「子育てアドバイザー」
という肩書で起業しようと考えていませんか？
現場で苦しんでいる先生方の力になりたい・・
その気持ちはよくわかりますが
その仕事で起業するなら、一呼吸おいてください。
「教育アドバイザー」で起業する・・
これは先生が考えること・・あるあるです。
実は、私もこれで失敗しました。
定年退職したその日、学校現場を救いたい、現役の先生を救いたいという思いから
ヨガ、フラワーの教室のほかに、先生たちをサポートする教師塾を開きました。
教育アドバイザーという肩書もつけました。
現場の先生の授業力の向上、保護者対応、生徒指導などの講座を設けて
ホームページも作成。
今まで様々な学校で研修講師をやってきたので、
開業したら続々と受講生が集まるはず・・そう想像しながら開業しましたが、
まったく受講生は集まりません。
なぜ？と頭の中は真っ白になりました。
ある時、私の後輩教師にこんな状況であることを話しました。
すると、
「先生、授業力の向上、生徒指導、保護者対応などの今の仕事に関わることは
何もお金を払わなくても、県の教育センターや学校内の研修で用は足りる。
先生がいくら優れた教師であっても、
お金を払ってまで習おうとはしないと思います。」
ときっつい一言がありました。
「何をそんな生意気なこと言って！」と私はムカッとしました。
が・・ビジネスの基本を知ると、
その時にイライラした自分、自分の思いだけで起業しようとした
自分が恥ずかしく思えてきました。
起業するときに大事なこと
① 誰を助けたいか・・を考える
次に考えるのは
② その誰かにどんな結果をもたらすことができるのか・・を考える
そして、それがビジネスになるのかを考えることが大切です。
つまりその仕事が稼げる市場なのかを調べなくてはならないのです。
③ 自分のやりたいこと × 自分ができること × 稼げること
この三つの輪が重なるところを商品として考えなくてはなりません。
教育アドバイザーは教師にとって
「自分がやりたいこと」「長年の経験でできること」です。
でも、その仕事がお金につながるか・・結論つながりません。
公的機関や学校内の研修があるのでお金を払わなくても
充分に教師はその欲求は満たされるのです。
メディアにひっきりなしに登場するような有名な教育評論家であれば
お金を払ってアドバイスを求めますが、
肩書もはずれ、普通のおばさんの私に
何もお金を払ってまでアドバイスは求めません。
起業するときに考えなくてはいけないのは
お金を払う人間がいるのか・・を考えましょう。
つまり、市場調査をしっかり行うことが不可欠なのです。
私自身、定年退職後は明らかに勉強不足で、自己流で市場調査もせずに
教育アドバイザーとして教師塾を開くことは無理があったのです。
教育現場に対する思いはまだまだ強いものがあります。
そこで、今では「ぐんま総合教育力向上チーム」という組織をつくり
ほとんどボランティアで教育現場をサポートしています。
「私」という個人ではなく「チーム」を作ることで
様々な学校から依頼を受けています。
※ ぐんま総合教育力向上チーム研修
自分の教育現場に対する思いは
ボランティアの形でその思いは叶えられています。
もし、これを読んでいるあなたが教育アドバイザーとして仕事をし、
起業したいのであれば
思いだけでは
ビジネスとして成立しないという現実を知っておきましょう。
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