2016年12月9日(金)「色は匂へど」日本初演 | 蔵野蘭子(オペラ歌手)ファンクラブブログ           Ranko Kurano Soprano official fan club

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オペラ界で今熱い注目を集める歌姫、蔵野蘭子さんのオフィシャルファンクラブです。蘭子さんのさまざまな音楽活動をお知らせするとともに、ファンの皆様との情報交換の場としてご活用いただければと思います。

蘭子さんが、在日本ベルギー王国大使館で開催されたコンサートで、歌曲「色は匂へど」を日本初演されました!

 

蘭子さんは、渡欧中 ベルギー・ブリュッセル王立音楽院でマスターを修了されたご縁で、ベルギー大使館で開催されるコンサートに出演されることが多く、今回も『日本-ベルギー修好150周年記念コンサート』での歌唱です。

 

蘭子さんが選んだ曲は、パリ在住の邦人現代音楽作曲家 吉田進先生の処女作「色は匂へど」。吉田進先生はパリのコンセル・バトワールでオリヴィエ・メシアンに作曲を師事し、最初に作曲した現代曲が、この「色は匂へど」。パリで初演されたこの曲を、日本でも是非紹介したいという蘭子さんの想いが実現しました。

 

この歌曲「色は匂へど」の歌詞は いろは47字のみ、つまり「いろはにほへと ちりぬるを / わかよたれそ つねならむ / うゐのおくやま けふこえて / あさきゆめみし ゑひもせす」なのですが、すべての仮名を重複させずに作られていることを尊重して、音形も七五調の12字セット毎に12音技法を用いて音を重複させずに作られています。

 

歌唱も ひら仮名朗誦を通じて、歌詞の意味である「色は匂へど 散りぬるを/ 我が世誰ぞ 常ならむ / 有為の奥山 今日越えて / 浅き夢見じ 酔ひもせず」を浮かび上がらせることを狙った曲とのことで、とても興味深い作品でした。

 

リハーサルの時に、吉田進先生から、作曲時に楽譜を巻物にしようかと考えていたという話を伺って、蘭子さんは手作りの巻物楽譜を用意!今、日本で屈指の現代音楽ピアニスト 飯野明日香さんとの共演で、吉田進先生の世界を創りだしていました。

 

吉田進「色は匂へど」日本初演

 

吉田進先生、飯野明日香さん(pf.)、蘭子さん

 

中央が駐日ベルギー大使 ギュンテル・スレーワーゲン御夫妻