選別をはじめると殆ど寝ないで続ける。
池にゆとりがあれば、残りは明日ということにできるが、今いる池に選別後の魚を放さなくてはならないので、とにかく一度池を空にしなければならない。
なまけものの私には返って良い制限になっているかもしれない。
スペースがあれば、今日はこれまで…となってしまうはずだ。
飼育者思いとはとても思えないほどの稚魚数の池の選別ともなると選別を始めるのに少々覚悟がいる。
傍らに栄養ドリンクとタバコを配置し、他の池の世話以外は基本動かない。
頚椎のヘルニアと背の筋に違和感があるので、普段は30分同じ姿勢でいられない。
唯一、選別のときだけ座っていられるので不思議といえば不思議だ。
余程、魚に集中しているのだろうか。
選別対象の魚を見ながら、同系統のここ数年の形状比較やら過去累代してきた魚を思い浮かべてやっている。
このときばかりは、右脳も左脳もフル回転で、脳内モルヒネは致死量クラスに違いない…そうしておこう。
今年の状況はというと、昨年よりは少し良いと思っている。
毎年少しづつでもいいから、魚に進化と深化がなければ面白くない。
進化は目に見えるところ、深化は目に見えないところ…。
稚魚数自体が多いせいもあるが、失敗しなければ次に繋げる魚は出来るはずだ。
SG。薄い青水になるまで水を引っ張ってみている。一昔前の飼い方だが、何か新しいことへのヒントがありそうな気がしている。
続けてSG。今年こそ辛抱のいらない魚に出会えるか。
こちらは尾型重視の仔。どえらいのがコンスタントに出るようになれば、本筋と掛け合わせることもやぶさかではない。系統の違いはこの頃から明らかで、選別していてもSGとは魚群の雰囲気やハネの出方がまるで違う。ひとつ例をあげると、SG等の玉龍系はサシが少なく、極端にダメというのが少ない。(これは決して良いという意味ではなく、数が多く残る分、魚の密度等でデメリットにつながる可能性がある。)尾型重視のほうはサシが多く、優と不可がはっきりしているので選別がしやすい。