久々の書評です。

 

タイトルにある通り、

「お金」

「経済」

「会社」

「投資」

などの本質的な考え方を学べる一冊です。

 


『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

藤野 英人 著(星海社新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4061385208

 


投資家、ファンドマネージャーで
「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスの代表。

著者が20年以上かけてきた「お金の本質とは何か」の結論を
一冊に凝縮した著書。

 

再度だが、

お金だけでなく、経済社会での生き方、会社の在り方、

投資の概念をベースにした生き方まで幅広く語られている。

 

 

■社会人にとって
会社に対する考え方、仕事(働き方)に対する考え方、
が変わるかもしれない。

 

「早々に会社を見捨てて独り立ちしよう」
というような安易な発想ではなく、
自分の属する会社の存在意義を理解して、さらに、
その中での自分の関わり方も見直すことができる。

 

 
■学生にとって
就職する前に一読することで、
やりがいを持って取り組める会社がどういう会社か
ある程度見極められるようになる。

 

また、正しい働き方を学生のうちから身につけておくことで
他の学生とは一歩も二歩も先を行く考え方が出来るので、
就活でも大いに役立つ。

 

…というか、
志望する会社についてこの書籍に書かれていることを
全て取り組んで臨めば、まず面接で落ちることは無いと思われる。

 

仮に落とされたとしても、
その会社の先行きは明るいものではないだろう。

 

 
■投資家にとって
具体的なテクニックなどは書かれていないが、
投資の本質の部分や、どんな会社に投資すればよいか、
行動指針になる。

 

 
その他、
生き方、働き方、事業の本質的な言及が多く、
今後先行き不安定な社会で生き残る、活躍するためのヒントが満載である。

 

「自分は何のために存在しているのか」

「会社は何のために存在しているのか」

 

この問いにはっきりと答えられない方は、

ぜひ一読いただいき、一度考える時間を持っていただければと思います。

 

 

 
■要点まとめ
・「お金儲け=悪」の根源
・データから垣間見える、実は日本人はお金が大好きだが、知識は非常に乏しい
・お金に対して不真面目

 

・日本人をダメにする思想とは
・お金持ちを尊敬する米文化と社会の活性化
・人任せで発展しない日本

 

・ブラック企業を生み出している根本は企業ではなく…
・経済の本質
・正しいお金の使い方

 

・会社員は「人生の墓場」か?会社に対する考え方を変える
・会社の本質は「人間が人間らしさを発揮できる場所」
・株式とは
・NPOが正しいのか?
・会社の価値とは?

 

★さらに、ここからはハイライト

 

・「不真面目な会社」と「真面目な会社」
・会社はなぜ存在するか?
・真の成功とは?
・「カッコイイ会社」
・社長の真の役割とは?
・マイクロソフトとソニーの差とは?
・「真面目な会社」の見分け方

 

・株や為替だけでない。誰しもが投資家である
・投資とは?
・エネルギーの8要素
・投資の目的とは?
・お金の本質とは●●の一種
・一番リスクの低い投資とは
・人が行動できない理由と、正しい考え方

 

 

幅広い方に読んでもらいたい一冊ですね^^