雛祭りの思い出

弥生の月を迎えたと同時に、春一番が吹きました。
昨日、一昨日とコートを羽織っていても暖かくて嬉しくなりました。
白い可憐な梅の花も開花、春の訪れをそっと知らせてくれます。
気持ちも、少しずつ前向きになれそうな気がします。



今日、鶴岡八幡宮のぼたん庭園に行ってきました。
明日で鑑賞が終わる正月牡丹（冬牡丹）の見納めに。
次回は、春牡丹を愛でたいと思います。

ひな人形を飾って 女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」



二年前のこの日、ちょうど今ぐらいの時間に、
最愛の父が呼吸を止め、人工呼吸器を付けました。
初めて、人の手によって生かされるということを知りました。
残される者の、生きてほしいというエゴ。
目覚め、言葉を発することも状況もわからぬ父は苦しかったと思う。
でも、与えられた20日ほどの時間は、私達家族の希望であり光でした。

早いもので、まもなく三回忌を迎えます。
闘病中、沢山の友人、生徒さん達が遠方から見舞いに駆け付けてくださり、
九州の片田舎まで、ひとりお墓参りをしてくださった方達も・・・。
今度の法要にも、関西、関東方面からいらしてくださるそう。有難い。
娘としては、感謝の言葉しかありません。

花も草木も逞しく美しい時を過ぎ、いつか必ず枯れていくけれど、
人々の記憶に残るように、短く散っていった父もきっと幸せに思っていることでしょう。