東北へ行くのは生まれて初めてのことでした。
ずっと旅をしてみたいと思っていた土地。
まさか初めての訪問が、被災地ボランティアで行くことになるとは思ってもいませんでした。一人で新宿発の夜行バスに乗り、目的地岩手県一関駅へ向かいました。途中通過する福島のサービスエリアはガラガラ。私は好物の桃ジュースを購入。友人の同僚が福島の果樹園の娘さんで、昨夏には美味しい桃をお裾分けして頂きました。彼女のご実家のこと、農家の皆さんの今後がとても心配です。

早朝に降り立った駅に掲げられていた垂れ幕の色鮮やかさに、過去を思い、胸が痛みました。

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数時間後、この日一緒に炊き出しに向かう仲間達も到着し、マイクロバスで2時間、陸前高田市へと向かいました。目的地が近付くと、ニュースで目にしていた瓦礫の山の光景がずっと続きます。すでに、被災地へボランティアに何度も行っていた友人達の言葉通り、復興には随分と時間がかかると思いました。

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今回の炊き出しのメンバーです。
日本を代表するトップシェフ、パティシエの皆さん方が集いました。
毎週末のように被災地を回り、ボランティアへ行かれている皆さん。
今回御一緒させて頂き、学ばせて頂くことが多かったです。

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「蘭華、被災地で歌わないか?被災地の皆さんを癒してあげてほしい」とGWに連絡がありました。声を掛けてくださったのは、イタリアンの山田宏巳シェフ。

シェフの皆さん、大量の食材を全て自身で調達してこられるのですが
HIROさんは、ステーキ丼、海鮮丼、牛丼を作られていました。

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パティシエの鎧塚俊彦さんは、特製デザートを。

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奥様の川島なお美さんは子供達とお菓子教室を。

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私はオレンジジェラートとラーメンを担当しました。

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1000人分以上はあったと思われる食材も全てなくなりました。
温かくて美味しいお料理を食べて、心も身体もホッとしたことでしょう。
きっと悲しい表情ばかりに違いない、どのような表情や言葉をかけてあげたらいいのだろうかと思っていた私は、ほんの僅かな時間だけでも、皆さんに笑顔が溢れていたことに少しだけホッとしました。

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今日誕生日の方いませんか?という川島なお美さんの呼びかけに、9歳になる女の子が手を挙げ、なんと、鎧塚さんがその場でバースデーケーキを作るというサプライズがきらきら
女の子もご両親も喜んでいました。こういう気持ちっていいですよね。
辛い避難所生活のなか、きっと忘れられない誕生日になったと思います。

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一緒にジェラートを担当した大河内志保さんと佐竹さん。
初対面なのに、優しくしてくださってありがとうございました。

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「こちらに炊き出しが来てくださることはあまりなく、震災後、今回で二度目だったのでとても嬉しかったです」と言われました。被害の状況が深刻で、なかなか交通の便が悪く行きづらい今回の場所のように、まだまだそういった被災地は沢山あるかと思います。

私に出来ることは限られていますが、そういった現実を発信して、一人でも多くの方に知ってもらうことが大切だなと思いました。今回は炊き出しのお手伝いに徹することにし、歌うことはしませんでしたが、機会があったらまたボランティアに行こうと思います。

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川島なお美さん ブログ『陸前高田で』 http://amba.to/k4WFT3