「良薬口に苦し忠言耳に逆らう」という諺があります。
『孔子家語』に「良薬は口に苦けれど病に利あり。忠言は耳に逆らえども行いに利あり」とあるのに基づいているそうで、
英語でもずばり、"A good medicine tastes bitter."と言います。

よく効く薬は苦くて飲みにくい、よい忠告の言葉は有難いが、聞くのはつらいというたとえです。

前回の「わたしのおくすり」というブログに、風邪の治し方や、励ましのコメントを頂きました。
心配して、長いメッセージを送ってくださった方もいました。
だんだんと風邪の症状が出てきて、外出の用事以外は部屋で休んでいたので、返事が書けずにごめんなさい。
今も一人ひとりにお返事がしたいのですが、まだ全快ではないので、せめて報告だけはと思い、ブログをアップしています。

初めて、ねぎを首に巻いたし、大根を、搾ったり、夜にカットして蜂蜜をかけたものから出てきた汁を翌朝飲んだり、鍋に入れたり、毎夜蜂蜜を舐めたり、柚子茶を飲んだり、ビタミンCを摂ったり、ストレッチをしてみたり、まだまだ書き足りませんが、ありとあらゆる良いといわれたものを順番に取り入れていきました。
普段から、極力、薬を飲まないで自然治癒を心掛けている私ですが、今回は、藁にもすがる思いで頼ってしまいました。
しかし、友人がすぐ治るよという抗生物質はなかったみたいで、それが処方されていれば、少しは治りが早かったのかなと。
でも、なんとか声が出るようになりました。

皆さんからの全てのコメント、メッセージがとても温かく、心に優しく沁みこみ、それこそ、おくすりのようでした。

リハで良いパフォーマンスが出来ないのは、自分自身も恥ずかしいし、バンドメンバーにも迷惑はかけられないので、如何に早く治すかと、必死だったのですが、父が「プロ失格だね。0点とは言わないけど12点くらいだね」って小声で言っていましたが、本当にその通りだと自分でも思っています。

歌い手にとって、喉は命。何もできないことを痛感しました。
これからも、いつ喉が弱ってしまうかわからない。

そんな時は、皆さんからのメッセージのページを私の駆け込み寺にしようと思います。

諺のように、葱、大根、生姜、薬と、苦くて美味しくはなかったけど
諺と違うのは、皆さんからのアドバイスが本当に有難く、読み返すのが嬉しかったということです。
本当に本当に感謝しています。ありがとうございました。

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