どうして、こうも出会ってしまうのだろう。


宗教の人=母の友達。


また、近所の病院で出会ってしまった。二度と、会いたくないのに。


遠い診察室の中から、聞こえる声。


『嫌な予感がする…帰りたい…』


声に、聞き覚えがあったからだ。


診察室から出ていたのは、あのオバサンだった。

いつも、私が体調が悪くて…小学校から帰ってきても、自宅にいなかった母。

その母が言ってきた、集まりをしている家のオバサン。

エライんだってさ。その宗教じゃぁ。


「どーしたの?蘭華ちゃん」


なんで、声をかけるかな?私は無視していた。

すると


「どーしたのぉ??」


だと。


どーしたの?だと?


「私の事は覚えてなくていいです」


との言葉に。


「えっ。なにいうてんの」


心の底から、そう思ってるんだよ。


私の事は忘れてくれ。ってか、アンタなんか知らない!


「心療内科の帰りですからっ」


遠まわしに言ってみても、その言葉は届いてないなようだ。


我慢の限界。


「私、帰る」


血液検査も、鉄剤の注射もまだ。

でも、あの人と同じ空間に居ていたくない。声も聞きたくない。

これ以上居れば、私は叫んでしまう。


「アンタのせいで、心療内科に通うハメになったんだよ!今、ここで手首切ってみせるか!!」


と。


家への帰り道、このままどこかへ消えたいと思った。

どっかから飛び降りちゃいたい。

このまま、家出してましいたい。

でも、家のカギは私が持っているだけだ。


ああ、なぜ私は母にカギを投げて来なかったんだ。

そうすれば、どこにでも行けたのに。


「…家出したい…」


父に電話。

父は父で、毎週のごとく金曜は遊んでいる。


なだめられて帰ったけど。

靴を脱いで、そこ座ったら。もう、力が入らない。

寒いのに、どこにも行けない。


後悔が渦を巻く。

どうして叫ばなかっただろう。

どうして、「アンタなんて知りません」と言えなかったんだろう。


母が帰ってきた。


「ちょっと!寒いでしょ!どーしたの!」


何も聞きたくない。


「動きたくない」


ここで凍え死んでしまいたい。


「上、上がりましょう?」


嫌だ。


「あんたのいう事は聞きたくない」


ムッとした顔をされる。


「どうして?あの人は、何もしてないでしょう?」


ああ、直接はしてませんよ。

あの人の仲間が、直接私を言葉で傷つけただけで。

あと、あんたが小学生の時、入り浸っていただけで。


「子供より宗教が大切だったくせに!」


私は叫んだ。

また、ムッとした顔をされた。


「違うっていうの?いっつも、あの家に入り浸って。私が学校から帰ってきても、居なかったくせに!」


「そうよ。でも今は違う。今でも大切だったら、まだ通ってるわよ!」


言ったよ。今は違うけど、昔は宗教の方が大切だったってさ。

最低だ。こんな母親。


「どうせ何も言わないで、ヘラヘラ笑ってたんでしょ?!私が嫌な思いをしてるなんて、あの人はこれっぽちも思ってないんだよ!!」


私があからさまに帰ってきても、あの人には伝わってない。


「ちゃんと言ったわよ。会いたくないって。関係者全員に会いたくないって言ってるって」


伝わったんだか、どうだが。


「昔の事も知ってるから、ちゃんと伝わったわよ」


昔の事?ああ、私がリストカットしてた事ね。

そんな昔の事、忘れてるよ。あの人たちは。


だいたい、自分たちのせいで一人の人間がおかしくなったなんて、考えもつかないよ。


自分たちは「幸せにしてあげてる」と思ってるんだから。


私のバカバカバカ!

どうしてあそこで、言わなかったんだろう。


もう二度と、声を掛けるな。関わりたくない!


と。


食事する気にもならない。

今日は朝から、お茶とキャンディーしか口にしてない。

空腹感なんてどっかへ行ってしまった。

私の腹には、煮えたぎる憎悪が渦巻いているだけだ。

行きの送迎バスでは、パニック障害で死にそうになっても。


教習所につけば、それはおさまっていて。


私は、乗車教習を頑張りつつ、車の構造などを教えてくれる学科が楽しくてしかたなかった。


周りは皆、寝てたりしてたけどね。


そんなこんなで、なんとか卒業し。


そして、運転免許を手にした。


なんて嬉しい事だろう。やっと、車が運転できる身になった!!


夢が一つ、現実になった!



でも、それ以外は最悪だった。

私の心には、ぽっかりと穴が開いている。

その中は、果てしなく続く深淵だ。

愛情を受けて育ったと思っていた。

だが、「溺愛」と「愛情」が違うのならば。

私は、それを受けて来なかったと感じるのだろう。

わがままを通して、通して…親を困らせても。

失われる、何かにずっと怯えていた。

雪が降り積もったら、かじかんだ手も気にせずに小さな雪だるまを作った。

それが、翌日には溶けてなくなってしまうなんて、知っている。

それでも、それを離せなかった。

溶けるのが怖かった。

ずっと、ずっと一緒にいてほしいと。

私はそのまま、冷凍庫に隠し続けた。

何度、雪が降ろうとも。

もう、私の心には「深淵」が出来上がっていたのだ。

埋めても、埋めても…埋まらない、深淵。

果てしのない闇。

おばさんにもらった、素敵な定規。

自分の不注意で、「壊して」しまった。

それが、許せない。

そんな自分も許せないし、壊れた事が受け入れられない。

おばさんが見かねて、同じのをくれたけど。

「それは私のじゃないから、違う」

と、断固拒否。

壊れたのは私の定規。

それは、私のじゃないから…。

大人は何も言わなかった。

誰一人として

「壊れた物は、元通りにはならないんだ」

とは、言ってくれなかった。

だから、私は深淵をずっと眺めては、埋め続けている。

自分が他人より不幸なんて、ヒロインじみた事は思わない。

私は、いまこうなっていても生きていけるだけの、お金を親が作ってくれる。

でも、だからって。

これが「普通」なのだろうか。

私は自問自答を繰り返す。

あの時、勇気を出していじめがあると言っていれば。

あの時、親が少しでも私の異常に気づいてくれたなら。

あの時、私がいじめられる事に耐えられなくなって、小学校の窓から飛び降りていれば。

あの時、先生が少しでも自分の立場でなく、私の立場を考えていてくれれば。

あの時、私の周りがもっと暖かい視線で、不登校を見守ってくれていれば。

あの時、不登校を罪悪に感じなく、自分を「偽る」事を得意としなければ。

あの時、周りの視線じゃなくて、自分の心に耳を傾けていれば。

あの時、私の心の内を聞いてくれる、カウンセラーに会っていれば。

あの時、的確な薬の処方をしてくれる、精神科の医師に出会えていれば。

あの時、私がつらいんだと叫べれば。。。

きっと、事態は・・・現実は、今よりもっと優しい物になっていなかっただろうか。

言った本人は、忘れてる。


でも、私は覚えているよ


その、「脅迫」めいた言葉を。



小学校にほとんど行けなくなった私が、親から言われた言葉。


それは、


「このまま学校、行かなかったら【養護学級】にいくんだって」


養護学級とは、知能的に障害があったり、体に障害があったり。


そういう子供を、受け持ってるクラス。



ねぇ。私は、障害者なの??


親は学校から言われたとか、言っていたけれど。


事実はわからない。


ただ、そうやって脅されたのだ。


児童相談所で、相談を受けていた頃は。


「このままじゃ、児童相談所で暮らすのがいいって言われたわ」


何気なく、母がそう言う。


一緒にいる時間が多い、母に言われた言葉は


自分以外の全員を、信じられなくするものだった


皆は私を、この家から出したいのかもしれない。


みんな、私を疎ましがっている。





全部捨ててしまいたい。


何もかも。全部。


このワタシも…



「引き出しいっぱいの紙の山」


を、淡々と捨てていく私と父。


「…俺に言わせれば、中身は全部ごみなんだが」


と、つぶやくが。


一応、私は母の手前…ちゃんと確認して捨てていった。


でも、ジトーッと見ていた母は


「ねぇ、それ何捨てたの」


「あっ。それはだめっ」


「ちょっと、全部捨てるの?」


・・・・・・・・。


静かに私の怒りが、心にたまってくる。



貴方、「もういらない物は捨てようね?」と…


人に嫌味みたいに、言ってたくせに。


「ちょっと。これ高かったのにっ」


ごみ袋に入っていた、父が捨てたであろう…赤い糸(工業用ミシン用、まるまるひとつ)。


「高いって…いまさら、何に使うの?」


口元をひくつかせて、私は言った。


私が小学生の時にしていた、刺繍の仕事に使ってた奴。


もう、母は目が悪くなって復帰はできない。


「高くっても、20年も置いてあったらごみだっ!!」


父が静かにキレた。


「………!!」


ひどい。


そういう顔をして、母はプイと顔を背けた。


「ねぇ。布…」


「入ってないっっ」


「でも、あったのよ!だいたい、下の部屋にあった和紙とかもなくなってるし!」


「私が病院から帰ってきたら、おいておいた和紙とか全部なくなってたの!」


…何十年前の話ですか?


「…それが何だ。今、持ち出す話か?!」


父が完全にキレている。


「だって、ずっと忘れてないからっ私わっっ!!」


…しつこいな。忘れろよ。


だいたい、誰のせいで…こんな汚部屋になってんだ?!


いや、部屋は私のせいだとしても。


なんで、下の部屋とかがネズミの住処になってんだよ?!


母はそのうち、相手にしてもらえないのと、


勝手にいろいろ捨てられていると思い…


隣の部屋へとひきこもった。


だいたい、その隣の部屋。


私の部屋よりも何十倍も汚いんですけど?!


私の部屋は、洋服と本しかないよ。それでも、汚いのに。


隣の部屋からは異臭がする。きっとネズミ臭だ。


それを…どーして、ほっとけるのか?!この夫婦!!


掃除ができない女=母


面倒=父


私は、この家の中で一番…まともですか?


リスカしたり、薬をずーーっと飲んでたり。


でも、この汚い惨状に耐えられない。そう思うだけの、良心がまだある…。

片付けたいのか。


それとも、そうじゃないのか。


疑問に思う言葉も、飲み込んで。



GW。皆様、何をされていましたか?


蘭華は、「掃除」をしていました。


ブログを読んでくださっている方は、知ってるかも…なのですが。


我が家は「汚家」です。


そりゃぁ、妙なオカッパの髪型した芸能人が、


「あの・・・・片付けさせてください」


と、来るかもしれない。


そんな風に思うぐらいの状態です。


しかーしっ。


私は、時としてその状態に耐えられなくなります。


「おもっっきり片付けるからっっ」


と、言い出したら…。


父親に手伝ってもらって、部屋を片付けだします。


ちなみに、我が家で一番…マシな部屋なのが、私の部屋。


それは、こういう理由からです。


 先日、自分で部屋を片付けよう…と部屋を片付けていた所@夜中


テレビ台の前に、「古紙回収に出そうと思っていて、出しそびれた本の束」


を、発見してしまいした…。


既にヒモでくくってあり、玄関に出せばいいだけの状態だっていうのに…。


しかも、大量に。


「…母が出す、出す…といいながら、忘れらされた奴か…」


ガックシ。


ことまず、それを部屋から排除して…テレビ台の引き出しを使えるようにしよう。


作戦です。


父と掃除をしだして…


ああ…泣きそう。


と思ったのが。


家にネズミが…顔を出しているのです。


ネズミの…糞が…。


もう、ここは家じゃない。部屋じゃない。


下水以下だ。


絶えられない匂いに、父とすぐに100均へGO。


マスク、手袋、消臭剤、ミニサイズのホウキ&チリトリセットを購入。


ネズミがいる部屋…、一般の人なら想像もできないけど。


ここは地獄です。人間が暮らしてして、どーして伝染病にかからないのか。


それが不思議なぐらいです。


さておき。


そうやって掃除をしていたら、テレビ台の引き出しが開く事ができました。


私の部屋にあるのに、私は使った記憶がないこの引き出し。


「あのね。その下の所に、パッチワーク用の布とか入ってるから」


と、母が言います。


『本当かよ』


と、いいたいのをぐっとこらえ。


引き出しを開けると。


そこは…「紙の山」でした。


「あれ。布とか入ってない?」


入ってません。


「入ってたのよっ。絶対に」


また、始まったか。


「いつ…見たん。私、ここ20年来…あけてない気がするんだが」


「え。そのテレビをつけた時に」


それが本当なら、5年ぐらい前のはずだが???


出で来るのは、紙、紙、紙。


しかも、レシートとか…公共料金の控えとか…そーゆーのばっかり。


「あんた、昔から紙溜め病だったんだね」


これで、母の心の病っていうのが昔からのものだったんだなぁ…と判明。


今でも、母の財布はパンパン。


レシートとか捨てられないから。


「とにかく、すごい日付がついてるから。捨てるからね?!」


私は問答無用で、それを破り捨ててゆく。


「だって、ここのおばあちゃんが(父方の祖母@故人)が、レシートとかおいてたから。


私はそれを見習っただけで…」


言い訳だ。それは、言い訳にすぎない。


大体、祖母は90近くで数年前になくなった…いわば


「物のない次代」に生まれた人で、そういうのも捨てられない人だったんだろう。


おばあちゃんが、包装紙を捨てられないのと同じだ。


でも、あなたは…物のない次代に生まれた人じゃないだろう?!


つづく

 

大変でも嬉しい。


好きなことは、好き。


そう叫べる自分が好きだから。



以外にも。


通所へのバスは、想像よりも苦しくなかった。


パニック発作状態になりながらも、通所してしまえば…


気にならなかったのだ。


風邪でダウンした時だけは、休んだが。


それ以外は、予約の実車教習はほとんど休まないでいけた。


学科だけは、自主的に取らないといけないので。


時間割と格闘する。


バスの時間、実車教習のあとには、学科を取って。


また、実車の予約が出来たら…乗って、学科で…帰ってくる。


そんな事をしながらも、バイトにはいけた。


「意外と…体力あったんだ」


自分で、驚く。


それよりも、好きな事をしていて楽しいから。


ほとんど苦にならなかったのかもしれない。


だんだんと、難しい技術を覚えて。


仮免許のテストを受ける日程が、近づいてくる。


「…まっったく、自信がないんですけど」


最近、仮免許の為に厳しくなった先生へと言った。


先生が今までは細かく言わなかった事を、言い出す。


「もうだめだ・・・・」


と、帰りのバスで落ち込む。


「…初めて、行きたくないって思ってるなぁ…」


それでも、予約は取ってある。


「行かなきゃ」


先生が嫌な訳じゃない。


私のために、厳しくしてくれてるんだ。だから、がんばる。


「うーん。追加で実車、予約しておく?追加料金ないし、それで安心できるなら」


そう、先生の提案。


お願いする事にした。


時々、


「ごめん。次の時間、私じゃなくなった。どーしても女の子が、女性の先生がいいって


いっちゃって…ごめんねっ」


なんて、言う事もあった。


中年の男性の先生だったが、こっちの先生の方が…


『ハッキリいって、無言なんですけど???』


実車中、ずーーーっと無言。


悪いも、いいもなし。


道を指定されて、ただただ走るだけ。


『すんごい、息苦しい』


厳しい先生でもあったが、女性の先生のサバサバとした雰囲気に。


こんなに救われていたのか。そう、シミジミと思った。

楽しい、淋しい。


嬉しい、落ち込む。


それでも、嬉しい・・・・



MTへの挑戦。


まずは、担当の教官が決まりました。


私が女性だからでしょうか?


女性の教官でした。


サバサバとした、どこか男性っぽい先生で。


MTを主に指導している先生でした。


「一人、女の子だね。珍しいっっ」


何人かのグループで色々な教習を受ける…


そういう事があるのを、すっかり忘れてた私。


はい。


もちろん、MTの生徒ばかりです。


つまり、男ばかりです;;;


『隣に座ってた女の子も、その隣も…って言うか、あの部屋の90%が…AT限定の人だったのか!!』


ガーン(笑)。


まったく知らない人の間に、通う…という神経的に負担な日々。


ここは、友達でも作ってしまおう!


と、考えてたのですが。


あ、甘かった…。


周り、全員…「若い男子」だよっ!!!


『ま、間違ってしまったか;;選択』


と、思った瞬間でした。


学科はATもほぼ同じ。


ただ、実車教習は完全に別ですから。


でも、この教官に救われました。


女の私でも、わかり易い操作技術。


そして、身長160センチの蘭華にも、わかり易い操作技術。


まず、教習車はいつも同じ番号のなので。


シート位置は、一番前から二段目ぐらい。


ミラーの位置は、絶対に確認(絶対に、前の教習生のままでは無理)。


フロントガラスに目安をつけて、どこまで縁石が来たら…見えてなくても、


限度いっぱいに車が寄った場所…などなど。


身長が高い人だったら、ちゃんとフロントガラスから…車のボンネットの先が見えるんでしょう;;


でも、私には無理(座高がないっっ)。


右の窓から、右の車幅は見えても。


左の車幅は、誰もが見えないんだから…と先生。


「イメージよ。私の左足のあたりが、この車の左の車輪。はいっ、イメージっ」


こういう、先生でした(笑)。


目視とミラーで見えない場所は、自分の頭と感覚とイメージと…目安で…って事です。


女性らしい??考え方で、有難かったです。


女性なのに、ネットリした雰囲気でもなく。サバサバと運転技術を教えてくれたのも、


精神的に弱い私には助けられました。


通所する時のバスでは…「大丈夫か。今日もがんばれるのか」と不安でいっぱい。


でも、先生の横に乗り。エンジンキーをかければ。


その不安は「嬉しさ」と「楽しみ」で一杯になるのです。


元々の車好きも学科を、苦にしなかったのはありました。


運転も好きだけど、皆が顔をしかめる車の構造なんて…私にはよだれ物で(笑)。


「詳しいねぇ。そんな事まで知ってるんだ」


と、先生を驚かせてました。


私の読者様に、「ちほ」さんがいます。


登校拒否をしている方らしいです。


で、「ネカマ」という題名に、興味津々。


じっくりと読んでました。


で、


「うーん。本音を知りたいとかって、他人のフリとかするのはまずいような」


とか、思ったのですが。


いや、私もやってたか;;


ちほさんを、責めたりなんかできません。


他人のフリはした事ないです(たぶん)。


でも、「直接聞くのが怖いので、間接的に聞いた」って事はありました;;


直接、聞いたとしても答えてくれない気がして。


でも、こういうのってずるいと思うし。


その人が言わない事を、間接的に聞きだすってのは…


「聞いた自分が一番つらい」気がしました…。


以下、私の事です。



読んでくださってる方なら、わかりますか。


Tちゃん(通信制高校で知り合った、同い年の子)の事です。


仲良くなるまで時間がかかる、Tちゃんでしたが。


仲良くなったらなったで、ズカズカと自分のいいように物事を進めちゃいます。


しかも、隠し事が多い、多い。


その当時、共通の話題はとあるバンドに変わってました。


このバンド。私が好きになって、Tちゃんに


「このバンドいいよー。○○(ゲームのキャラクター)に似てるかもー」


とかと、私が半分そそのかして興味を持たせました。


その頃、Tちゃんはゲームの事ばっかりで。


私はというと、熱しやすくさめやすい。新しい物を好きになってた訳です。


で、Tちゃんもそのバンドを好きになりました。


当時、かなーり売れてるバンドでTVにもよく出ていたので。


ビジュアル面も、歌もとって素敵でした。


私はTちゃん以外と、そのバンドの事を話したくて。


とある、掲示板を利用しました。


この頃はまだPCを使ってませんから、FAXの掲示板みたいなので。


ファンが情報交換をしたり、色々なものを売買していました。


そこで知り合ったのが、桜ちゃんという子でした(仮名)。


桜ちゃんは売れない頃から、そのバンドを追っかけてる熱狂的ファンでした。


結構、仲良くなった頃に…私はTちゃんに紹介しないと、後々まずいだろぉ…


そう考え、FAXの掲示板で知り合ったのはあんまり語らず、紹介しました。


私と、桜ちゃん。桜ちゃんと、Tちゃん。Tちゃんと、私。


みたいな感じでFAXをやりとりしてました。


Tちゃん、その頃はかなりわがままになってまして。


自分が言った事、やる事…すべて私が一緒にしてくれる


みたいな、感覚で押し付けられて困っていました。


で、私が「それは無理」と言うと。まただまんり、ツーン。数日間、FAX来ず。


こっちが機嫌取りにFAXしても、無視。


もう、我侭邦題。


「Tちゃんの事で困ってるんさー」


なんて、苦笑いして桜ちゃんに話した事もあります。


私は桜ちゃんと、本当??の心の通いみたいなのを感じていました。


お互い、色々な愚痴を言ったり。キャアキャアと楽しんだり。


私とTちゃんが、出来なかった関係でした。


「私さ、Tちゃんと色々あったりしたし。隠し事だけはしたくないし、してほしくないの」


「あと、私に悪い所があったらズバズバ言って?そういうのも隠したくないからさ」


Tちゃんとの関係の経験から、私は桜ちゃんに言ってました。


だから桜ちゃんと、私の間ではお互いの問題を指摘したり、それを反省したりしました。


「Tちゃんと何、FAXしてるの?って、聞いていいんかな;;」


私が、ここでTちゃんと桜ちゃんの関係を、聞いたりするのは・・・どうなんだろう??


「いいよー。聞いて?別にふつーに時々、FAXしてるだけ。○○の話題ばっかだね」


バンドの話ばかりだと。


「そうかー。最近、ギクシャクしててさ。怒ってるんだよねTちゃん」


私は溜息。


「そうなんだ。でも、Tちゃんから蘭華ちゃんの話って聞かないなー」


なんか寂しいような、ちょっとホッとしたような。


「私もさぁ…なんか、桜ちゃんとどう付き合ってるのかっていうのは、Tちゃんには聞かないようにしてるんだ」


「なんで??」


「いや、根掘り葉掘り聞くとまた期限悪くなると思うし。二人は二人で仲良しになっていいと思うしさ」


私は桜ちゃんに言いました。


「んー。でも、Tちゃんは○○の話だけだし。私、蘭華ちゃんには色々話し聞いてもらったり、


相談乗ってもらったりしてて。友達のレベルが違うって言うか」


桜ちゃんは正直でした。


と、言うが私よりもいくつも年下の子だったので。サバサバしていたのかも。


「最近、プツッとまたFAX来なくなったよ…。また私、何か言ったのかな…」


私はTちゃんの行動に、ビクビクしてました。


「蘭華ちゃんがそんなに、気にする事ないと思うけどなぁ。なんなら聞いてみよか?」


桜ちゃんからの申し出がとっても嬉しかった気がします。


「うーんうーん…。それとなく?でも…バレたら怖いなぁ…」


私は本当にビクビクしてたのでしょう。


「大丈夫。私がごまかしてあげるって。それとなぁーく聞くだけだから」


桜ちゃんは引き受けてくれました。


結局、桜ちゃんからはFAXそのものが送られてきました。


改ざんしてません…って事を、言いたかったのかも。


そこには「風邪をひいていて体調が悪いんです」とかあって。


怒る前のFAXには体調、平気とか書いてあったんだけど;;


どっちが嘘なんだ?!


とか、混乱しました。


しかし、桜ちゃんは迷惑かけちゃったと思います。


お正月を挟む事になったので、桜ちゃんは「年賀状出すよー」と言ってくれてました。


すると、Tちゃんも「桜ちゃんに年賀状出したいんだけど、住所聞いてもいいのかな」


と、30分以上…ウジウジと聞かれました(電話で)。


私が、「いいんじゃない?年賀状って挨拶みたいなもんだし」


と、何度言ってもね煮え切らないし(涙)。


年賀状出したいんじゃないんかよ?!と、突っ込みそうでした。


で、結局どうなったかというと。


桜ちゃんは、忙しくて年賀状を出せなかったんです。


もちろん、Tちゃんはきっちりと1日につくように出していた訳です。


「ねぇ。桜ちゃんから年賀状が来ないんだけど。蘭花ちゃんとこは?」


と、探りを入れてくる始末。


「いや、うちも来てないよ。なんか忙しくてかけなかったとか言ってたし」


と、伝えると。


「本当??本当は蘭華ちゃんところは来てるんじゃない?」


と、疑いだす始末。


しかも、


「私はちゃんと1日につくようにしたのに。来ないなんて酷くない?桜ちゃんって」


ですよ;;;


いや、あなたが自分から出したいって言ったんでしょ?


30分以上も私に、「出してもいいかな?迷惑じゃいかな??」とか、言ってたんしょ?


それに対して、桜ちゃんも行為で「出してもいいよ」って言ってくれたのに。


私が出したのに、桜ちゃんからは来ない


とかって、責めるのはおかしくないか?!


…ええ。もちろん、いえませんでした…。


これに対しては、桜ちゃんにとっても迷惑な人を紹介してしまった…


と、謝った記憶があります…。


桜ちゃん。どうしてるだろう。今。


桜ちゃんの身辺でゴタゴタがあって、「蘭花ちゃんの所に少しだけ居候させて」


と、言われたのですが。


…うちは、ごみ屋敷です。無理です…。


とは、言えなくて。


桜ちゃんを、そのゴタゴタに立ち向かうように説得してしまいました…。


本当に後悔。


それ以来、連絡が私は取れないのです…。


持病があった桜ちゃん。もしかして、亡くなっているのでは…と、それを知りたくない。


そう思う心もあるのでしょう…。


後ろめたいのです。断ってしまった事。かりっぱなしのテープがある事。


私がこんな女だという事。家がごみ屋敷だって事。


ずーっと家の電話番号を知ってるのに、電話できなかった事。


ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。


あなたが元気にしていて、楽しい社会生活をしている事を私は心の奥の、


とても暖かい所で願っています。


この気持ちは…Tちゃんには、ないものだから…。


それだけ、桜ちゃんという子が私には大切な同士だったんだ…と思います。


私が脳の病気で倒れた時も、泣いて電話してくれた。お見舞いの手紙もくれた。


ああ、私があの時…すべてを話せたなら。かっこつけずに、すべてを…。


ごめんなさい。隠し事をしていたのは…きっと私の方だった・・・・・・。