レンジニアスはまだまだ飽和状態

春の休み
こんないい季節にレンジに乗れずに
工場に愛車レンジを入院させっぱなしなんて、つまらないだろう。
修理を完了し、返さなければ!
前回ブログでは、BMWエンジンの3rdレンジローバーに乗り出す時の
整備アドバイスのようなものを書きましたが
今日は2ndレンジについて書きます。
愛され具合、オーナーさんのハマり具合で言えば、
多分、歴代レンジの中でNO1だと思います。
DIYするオーナーさんも多いからかもしれないけど
とにかく電話での問い合わせも、毎日とても多い。
そんな事まで自分で修理してるの?っていうことも多々。。。
簡単な整備においても、正しい整備はむずかしいので
けっしてDIYはオススメできませんが、

もうこんなリアの写真一枚でも
心のなかのレンジ熱が上がってしまう。
なんともかわいい2ndレンジローバーです。
内装も知ってほしい魅力

これは個人的に最も好きな30thレンジローバーの内装
メープルウッドにツートンレザー。
このストイックとも、大胆とも感じるデザイン。
ライフスタイルというものがあるなら、
こんなクルマをこよなく愛し、移動を共にし
通り過ぎる人々や、景色や季節に、
いつまでも紳士的であれ!
常に素直に敏感であれ!
そんな男のロマンみたいなものが息吹いてしまう。
さて、まず2ndレンジに乗ろうと考えたら
まず重要な事は、
「レンジローバーの認識」だと思います。
国産車や他のクルマならば、
故障した時に、メーカーのせいにしたり
購入した店のせいにしたりしても、良いだろう。
でも、2014年の今、2ndレンジに乗ろうとするならば
機関系についても勉強し、
今現在自分のレンジがどの程度の整備レベルにあるかを把握する必要があると思います。
もしくは、本当に信じられる工場やお店を持つことです。
日々、多くの2ndレンジが、修理で入ってくるけれど
購入したお店の整備を責めても仕方がない、と最近は、少し思う。
専門店でも中古車屋だろうと、知らないが故に悪気もなく販売してたり、
整備するともっと良くなることを知らずに、ヘタったまま販売してたりも多い。
古くなればなるほど、販売店側も、
そのクルマが好きで、それが故の責任を持てないといけない。
レンジニアスは、自分たちが惚れるレベルまでは必ず整備をして
保証もつけて販売してるけれど、
それは仕事というよりは、心底レンジが好きだから、
レンジローバーに対する敬意みたいなものかもしれない。
どこまで求めるかはオーナーさん次第だけど、できれば万全の状態で
本来に近い状態で乗って欲しいです。
前置き、能書きが長くなりましたが
特に多いものを書いていきます。
専門用語ばかりになり恐縮です。
●走れなくなる程のリスク
①「電気的不良」
:クランクセンサー不良(前期、後期とも)
スターターは回っても、エンジンが掛からない。
:燃料ポンプ不良(前期要注意)
かかりが悪くなることが兆候。突然不動になることもあります。
:ヒューズボックス不良(前期、後期とも)
エンジンルームにあるヒューズボックスのリレーの焦げがある場合は
交換はもちろんだけど基板に亀裂がないか要チェックです。
見えない裏側が溶けてる場合もあります。
:ブレーキランプスイッチ不良
シフトがPから抜けなくなります。シフトインターロック機能が使えなくなるためです。
●走れなくなる程のリスク
②「機械的不良」
:エンジンのクーラント漏れによるもの
漏れ箇所は様々ですが、多い順に
ヘッドガスケット、インマニガスケット、フロントカバー、ウォーターポンプ
ラジエター~サブタンク間ホース、トップホースの抜け、スロットルヒーター(後期のみ)
ラジエターサブタンク
:エンジンオイル漏れ
走れなくなるほどの不良は、それほど多くはないですが
オイルプレッシャースイッチ(前期)は要注意。
慢性的なオイル漏れは、ヘッド、インマニ、ロッカカバー
オイルクーラーホースなど多いですが
早期に一掃したほうが良いです。
パワステホース、ATクーラーホースも漏れに注意です。
:エンジン駆動系不良
(異音が知らせてくれる場合が多いので、日常点検でわかることも多いです。)
・テンショナープーリ不良
大体は異音から始まります。放っておくとモゲルこともあります。
・ドライブベルトの亀裂
・ウォーターポンプの軸のガタ
・アイドラプーリー(特に後期)のガタ
:燃料ポンプ上部からのガソリン漏れ(後期)
:燃料タンクネックホースからの漏れ(前期、後期とも)
これは引火の恐れありで相当危険。
:エアサス不良
これは別項目で書いた方が良いほどですので、軽く触れますが
・8時間の駐車で、車高が2cm以上下がるようであれば、点検が必要です。
①エアサススプリングからのエア漏れ
②バルブブロック、エアラインからのエア漏れ
③ドライブボックス不良(バルブロックを動かしている電子パーツ)
・車高が勝手に上がってしまう。下がらないでフォルトが出てしまう。
①ドライブボックス不良(バルブロックを動かしている電子パーツ)
②エキゾーストサイレンサーの詰まり
③エアサスドライヤーからの活性炭流出(特に後期)
④バルブブロック内部の活性炭詰まり
エアサスコンプレッサーの不良(動いていてもエアを送り込めてないことも)も多々あります。
また、別の要因でコンプレッサーに慢性的に負荷がかかり短命になってしまう時もあります。
・エアサスバルブブロック内部のダイヤフラムの不良
・エンジンルーム内ヒューズボックス溶けなどによる回線ショート
・慢性的なエア漏れによりコンプレッサーの常時動作
・サーマル(温度)スイッチ不良による不動
(エアサスはまだまだあるので、このへんで止めます。)
●アイドリング不良
吸気
:エアマスセンサー (特に後期)
加速しても変速しづらく引っ張ったり、ある一定の回転域で吹かなかったりします。
:アイドルバルブ(前期)の汚れ
:ベースアイドル値不良、未調整
点火系
:イグニッションコイル不良(特に前期)
:プラグコートからのリーク
:プラグはイリジウムは不向きです。インジェクターと相性が合いません。
その他
:エンジンECU不良、要再設定
:ブローバイホースの穴あき、2次エア吸い込み
排気系のよくある不良箇所
:センターマフラーの穴あき、排気漏れ(いい音とか言ってる人もいますが最低です。)
:エキマニ内部破損
:エンドマフラーの詰まり(特に前期)経年劣化です。
●ブレーキの不具合
:ブレーキアキュムレーターの劣化には要注意です。
新品時には、ブレーキを4,5回踏んで圧を溜める音がします。
劣化すると毎回踏むたびに動作します。即要交換です。
交換しないと、負荷が強くなり次にポンプもだめになります。
またポンプの高圧ホースからのブレーキオイル漏れも要注意です。
LOW BRAKE FRUIDが出たらすぐに診断が必要です。
ブレーキオイルは1年に一回は必ず交換しましょう(レンジに限らずですが)
:P(プロポーション)バルブ不良 前後の効き具合のバランスが崩れ、非常に危険です。
:あと劣化部品ですが、ブレーキキャリパーは10万キロ超えたら
フロントだけでもオーバーホールすべきです。
●足回りの異音等
:ボールジョイントのブーツ切れ
車検のたびに交換するクルマもあります。
止まったままハンドルをきることが多いと劣化が早いです。
:ドラックリンクのガタ、異音
コイルサスにしてるレンジは、負荷が高く1年持たないこともあります。
ギシギシ音がなることも多いです。
:ドライブシャフトのスプラインのガタ
リアに入れると後輪から「ガキン」と音がすることがあります。
これは危険ではないですが、
原因はドライブシャフトとデフの接点のクリアランスが大きくなったためです。
ロックタイトを注入したり修理で治ることもありますが
ダメなときはドライブシャフト交換が必要。
:ステアリングダンパー劣化
まっすぐ走ってると勝手に左にそれて行きます。
ダンパーのオイル抜けが原因です。
:ショックアブソーバー抜け
これも劣化ですが、オイル抜け以外に
社外品をつけた場合(ビルシュタイン、コニ、britpartなど)に
アッパの取付部のサイズが少し違うために、ボルトを締めてもギシギシ音が出ることも多いです。)
:ブッシュ類の亀裂、ヘタリ
激しい横揺れや、ハンドルを取られる場合は、パナールロッドのブッシュ切れが多いです。
縁石等の段差での振動は縦に走るラジアスアームのブッシュの劣化が多いです。
その他、アンチロールバーのブッシュも。
●電装系
オルタネーター不良
ルームランプ、ライト等がチカチカするようだと危険です。
バッテリーへの充電もできなくなります。
●エアコンコンプレッサー不良(特に前期)
クラッチが入らない不良が一番多いですが、これは対策ハーネスをつければ治る場合が多いです。
シム抜き等は異音原因にもなりオススメできません。
●エアコン
これも結構多いですが、
・ブレンドモーター不良(温度調整ができない、風向口調整ができない)
・ブロアモーター不良(風量調整ができない)
・リサーキュレーションモーター不良(内外気循環ができない)
・ヒーターコアセンサー不良
・コントロールパネル不良(特に前期)雪マークが頻繁に出る。接点不良でコンプレッサーが回らないなど
・エキスパンションバルブ詰まり
・コンデンサの詰まり
・レシーバの詰まり
まだまだありますが、また機会があったら書こうと思います。
今回はこのへんで。

後悔しない2ndレンジローバー選びをして欲しいです。
そして、認識を深めて、末永く乗り続けて欲しいクルマです。





