■新型コロナウイルスの症状はオプジーボ治療の初期の副作用に似ているのではないか
どちらも免疫系に影響を与えることが分かっているため、症状が似ているのは当然なのかもしれません。
オプジーボ投薬初期の頃は息切れ、息苦しさのピークがありました。発熱は微熱が続いた後、急に上がる日があり39℃まで上がったこともありました。嗅覚が落ちたと思ったことはありませんが、味覚が安定しないのは今も続いています。
他に症状としては倦怠感、眠気、関節痛や筋肉痛、乾いた咳、皮膚の炎症などがありました。
オプジーボは免疫が強まり過ぎないように抑止をするブレーキを外してしまうので、免疫系が暴走するサイトカインストームに注意が必要で、特に間質性肺炎にならないようにする必要がありました。
間質性肺炎は新型コロナウイルスでも見られる重症化症状なので、やはり免疫を暴走させる怖いウイルスだということが言えます。人により症状が大きく異なるのもオプジーボの副作用と非常に似ています。
私の場合は最初の息切れ、息苦しさを乗り越えて、検査の結果からは間質性肺炎にはなっていないと思います。
ただ最近は運動すると息苦しさや息切れを感じるので、治療当初の息苦しさが続いていたころに、多少肺に影響を及ぼしたのかもしれないと思います。
新型コロナウイルスの場合も肺炎から回復した後に、元の状態まで戻るのか心配な点があると思います。間質性肺炎になったら一度壊れた肺はともに戻らないと聞いていたのでそこが怖い肺炎です。
中咽頭癌患者がオプジーボ治療をしていて厄介なのは、私の場合は喉の患部が腫れたり痛みが出るなど、風邪に似た症状が合わさっているので、こうなると新型コロナウイルスの症状と非常に似ているのではないかと思います。
罹ったらどうなるのか、既に罹っていていた場合もどうなるのか分かりません。症状の見分けが付きにくいと思いますので、移らないようにしなければならないし、移してもいけないと自覚を持って気を付けたいと思います。