会社復帰に向けて | range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

range4xのブログ 中咽頭がんステージⅣからの生還 そして再発 延命治療へ

2017年1月、中咽頭癌ステージⅣの告知から放射線化学治療を終えて、一旦会社復帰しました。再発して進行が早く手術が困難となり、抗がん剤による延命治療を選択しました。再度会社復帰した後、上咽頭にもガンが広がったため、オプジーボに切り替えて延命治療を行っています。

■会社復帰に向けて

 

今日は分子標的薬のアービタックスの点滴のため通院しました。主治医が変わって初めての通院治療です。

 

朝の胸のレントゲン、血液検査結果に問題なし、そして問診の際に抗がん剤治療後の喉の痛みについて診てもらいましたが、特に大きな変化はないということでしたので、予定通り点滴治療を行いました。

 

もう一つ先生に相談してみました。今のまま落ち着いた状態であれば会社復帰を考えたいので、会社復帰できるような治療法が無いか相談しました。

 

すると抗がん剤治療を弱いものに変えて週一回の通院治療でも良いとのことでした。アービタックスがかなり効いている状態で、抗がん剤の効果のほうはどれくらいあるのかは分からないとのことでした。

 

シスプラチンの治療は体に大きな負担となるとで、続けられるか心配していたそうです。途中でやめないといけない状態になることが多いそうですので、そうならないうちにやめたほうが良いと思います。やはり抗がん剤は体を痛めつけて次第に体を弱らせるだけではないかと、実感としてあります。

 

だからといってアービタックスだけの治療は出来ないそうです。保険治療では抗がん剤を必ず最低月1回は使用することが条件らしいので、毎週アービタックスの点滴を行い、弱い抗がん剤を月1回入れるように今後の治療を変更して進めることになりました。この治療だと通院でできるようになるため、会社復帰に近づけるかなと思います。

 

標準治療に必ず抱き合わせで出てくる抗がん剤は何ででしょう。製薬会社の思惑が見え隠れします。本当に患者のための治療になっているのかと思います。

 

新薬開発、実用化など未来ある報道が出てくる度に凄いなー、これからガンは治る病気になるとか特にガンを患う前は期待していましたが、実際ガンになってみるとそのような治療を適用するには標準治療(保険適用治療)の条件があったり、副作用のリスクがあったりでハードルが高いことが分かりました。今の枠組みの中でやっていくしかありませんが、患者のためになる治療は積極的に取り入れて、選択肢を増やしてもらいたいですね。

 

ノーベル賞で期待のオプジーボも抗がん剤と組み合わせて今後適用の範囲を広げていくそうですので、やはり抗がん剤治療との付き合いは続きそうです。しかし免疫療法に風穴を開けてくれてことは素晴らしいことで、今後変わっていくのではないかと期待せざるを得ません。ガン患者が健康を維持できる治療、それには人体が本来持っている免疫力を生かした第4の治療、そして効果と安全性が高まれば最初から選択出来るようになって欲しいと思います。

 

オプジーボは多分T細胞の免疫力のブレーキを外す役割だと思いますが、T細胞だとこれまでその人の獲得免疫に従って狙い撃ちしてしまうので効き目が人によりバラバラで、副作用が様々で厳しいものがあるので、自分でガン細胞を見分けてやっつけることが出来るNK細胞の免疫治療にも期待したいな。

 

健康な人であれば日々次々と出来るガン細胞をやっつける力を本来持っています。研究が進めばより有効な治療法が見つかってくると思います。